ザ・フーのロジャー・ダルトリーは映画『さらば青春の光』の続編と言われる作品について再び批判して、『トゥ・ビー・サムワン(原題:To Be Someone)』と題された同作を「見当違いも甚だしい」と語っている。
昨年、1979年公開の『さらば青春の光』に関連した新たなプロジェクトが進行していることが発表されており、報道によれば、フィル・ダニエルズとトーヤ・ウィルコックスが『トゥ・ビー・サムワン』にも出演するという。オリジナルの『さらば青春の光』はザ・フーのアルバム『四重人格』を基にしたものだったが、今回のプロジェクトにバンドは関わっていない。
監督のレイ・バーディスは本作が『さらば青春の光』の続編ではないと語っているが、今回、ロジャー・ダルトリーは再びこのプロジェクトを批判し、『NME』に次のように語っている。「見当違いだね。見当違いも甚だしいよ。何の意味もないね。『さらば青春の光』はあの時代のものだったんだ。それが意図だったわけだからね。オリジナルのアルバムやザ・フーがライヴでやるのとは違う形で、『四重人格』についてなにかをやろうとするなんて、それはすべてけしからんと思うけどね。何の意味もないよ。何の意味があるのかね?」
彼は次のように続けている。「あの映画はあの時代を捉えたものだったんだ。『さらば青春の光』からロックをなくすなんて、完全にナンセンスなものを作ったんだろうね」
昨年、レイ・バーディスは『NME』に次のように話している。「『さらば青春の光』が象徴的な名作で、続編など作るべきじゃないというのは完全に同意するよ。もしザ・フーのマネジメントが『トゥ・ビー・サムワン』の脚本を実際に読んでくれたら、本作が『さらば青春の光』の続編ではなく、現代のモッズ・カルチャーを基にした、まったく別の映画だと分かってくれたはずだ。ゴキゲンで愉快な、ファッションと音楽の一大物語なんだ」
レイ・バーディスはさらに、『トゥ・ビー・サムワン』が続編の映画だと説明したことは一度もないと続けている。「私はこの映画が続編だと言ったことは一切ないんだ。もし皆さんがキャストを見てそう結論付けしたのだとしたら、私にはどうにもできないだろう? 実際に、何人かのキャストは私の映画に出演しているが、それはただの偶然なんだ。モッズ・カルチャーに興味があって、脚本を気に入ってくれた、古くからの友人たちなんだよ」
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.