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2015年に癌との闘病の末に亡くなったモーターヘッドのフロントマンであるレミー・キルミスターの待望のソロ・アルバムが今年中にリリースされる可能性があると報じられている。

音楽サイト「メタル・トーク」によれば、ドイツ出身のバンド、スキュー・シスキンのジム・ヴォックスが、数年にわたって行ってきたレミー・キルミスターのソロ・アルバムの制作が最終段階にあることを明かしたという。

「リリースに関してはモーターヘッドのマネージメントの管轄だから、いつリリースできるかはまだ分からないんだ。長い時間がかかっちゃったね」とジム・ヴォックスは語っている。「レミーは多くのものをこの世に残していったんだ。レコーディングされた音源もたくさん残ってるし、これら全部をどこから取り掛かろうかって感じだったんだよ。焦ってリリースする必要はないから、おそらく今年の終わり頃になるんじゃないかな」

レミー・キルミスターとスキュー・シスキンは過去に何度かコラボレーションしており、その内の2曲はレミー・キルミスターのソロ・デビュー・アルバムに収録されることが予定されていた。報道によればその2曲は “Stand Upon The Mountain”と”Don’t Matter To Me” というタイトルで、ジム・ヴォックスがプロデュースを手掛け、バンドがベルリンに所有するモノンゴ・スタジオでレコーディングされたという。

ジム・ヴォックスはさらに、ソロ・アルバムの制作に2003年から取り掛かっていたことを明かし、レミー・キルミスターから「どうすればいいか分からない」として「一緒に取り組んでくれる」よう頼まれたことを明かしている。

「自分自身の時間を使いたかったみたいでね」とジム・ヴォックスは語っている。「モーターヘッドでの仕事とはまったく別物でさ。モーターヘッドでの仕事の合間に取り組まないといけなかったからね。俺はレミーに必要な時はいつでも俺たちのスタジオを使ってもらえるように言って、徐々に一緒に曲を作り始めていったんだ。俺たちは10曲を作り上げて、もっと前にリリースする予定だったんだけど、レミーが病気になってしまって制作をストップしたんだ。でも、レコーディング自体は全部終わっているんだよ」

レミー・キルミスターは、2013年にインタヴューでソロ・デビュー・アルバムのタイトルを『フォルス・ティース・フォー・ザ・デフ』にしようとしていたことを明かしている。レミー・キルミスターは次のように語っている。「本当に素晴らしいロックンロールなんだ。そうとしか形容できないんだよ。ブルース風な楽曲もあるし、そうでないのもある。モーターヘッドの音楽ではないにせよ、間違いなく共通する要素はあると思うよ」

レミー・キルミスターのソロ・アルバムには、レヴレンド・ホートン・ヒート(レミー曰く「最高にサイコメタルな野郎」)との共作曲が2曲、ザ・ダムドとの楽曲が2曲(バンドの”Neat Neat Neat”のカヴァーを含む)、フー・ファイターズのデイヴ・グロールとの楽曲が1曲、ジョーン・ジェットとの楽曲が1曲収録されることが見込まれている。

レミー・キルミスターはまた、2013年にソロ・アルバムのためにスカンク・アナンシーのヴォーカルであるスキンとのコラボレーションを試みていることを明かしているが、実現に至ったかどうかは定かではない。

また、本作でジム・ヴォックスのプロデュースした楽曲の中には、サックス奏者とブルースピアニストを携えたホーンセクションが参加した楽曲もあるのだという。

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