グラミー賞授賞式で披露されたアデルによるジョージ・マイケルの追悼パフォーマンスだが、ビヨンセやリアーナが行う可能性もあったことが明らかになっている。
アデルはダンス・ポップ・チューンであるオリジナルの“Fastlove”を重厚なバラードへと変えて披露し、亡くなったジョージ・マイケルに捧げるパフォーマンスを行っている。パフォーマンス中、アデルは曲の途中でバンドの演奏を止め、「もう一度やり直しできるかしら? ごめんなさい。彼のために台無しにするなんてできないの」と告げて、やり直している。
しかし、ビヨンセとリアーナ、司会を務めたジェームズ・コーデンといったメンバーによるジョージ・マイケルの追悼パフォーマンスも議論されていたことが明らかになっている。「ザ・ハリウッド・レポーター」によれば、それぞれのパフォーマーが“One More Try”や“Freedom 90”といったジョージ・マイケルの楽曲を歌い継ぐものだったという。なお、ジョージ・マイケルはジェームズ・コーデンによる大人気企画「カープール・カラオケ」の最初の出演者であったことでも知られている。
しかし、授賞式のエグゼクティブ・プロデューサーを務めたケン・エーリッヒは次のように語っている、「アデルがすごく熱心でね……どのようにやるのかというヴィジョンを持っていたんだ」
アデルは「ザ・ハリウッド・レポーター」に対してジョージ・マイケルの遺族が「初めは追悼をしてほしいなどと思っていなかった」が、後に「思い直し、私ならば特別に」ということになったと語っている。
授賞式後の記者会見でアデルはジョージ・マイケルへの思いを次のように語っている。「彼のことは真のアイコンの1人だと思ってるの。だって、長い間にわたって世界中で有名だったわけで……間違った形でのフェイクみたいなものもなかったから。でも、人々は自分を守るために、そうした別の人格や強がりをからかったのよね」
彼女は次のように続けている。「それにとてもイギリス人らしかったわよね。どこで彼がキャリアを積み、恋愛をしていたとしても、彼はずっとイギリス人らしくあり続けていて、それによって長い間苦しめられたこともあったけど、最後まで忠実だった」
「私はそのことに共感しているの」とアデルは続けている。「どんなにイギリスから逃げようとしてみても、私のルーツはここなんだっていうね。彼にはとても慰められたの、私のキャリアがどんどん広がっていくにつれて、自分自身を見失わないようにしようともがいていたから」
この日、グラミー賞授賞式はアデルの“Hello”のパフォーマンスで幕を開けている。アデルは主要3部門を含む5つの賞を獲得している。
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