ケリー・クラークソンは2006年のグラミー賞授賞式の当日に医師からガンの診断結果を告げられていたことを明かし、翌日に誤診の事実を知らされたと語っている。
2006年の第48回グラミー賞で最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞と最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞を受賞しているケリー・クラークソンだが、最新のインタヴューでこの時のグラミー賞はふさぎ込んでいたと明かしている。
ケリー・クラークソンは、米『ビルボード』誌のポッドキャスト「ポップ・ショップ」で当時のことを次のように語っている。「あまり多くの人が知らないし、別に悲観的な人間になるつもりもないんだけどね。でも、あの朝、どこかにガンの可能性があるって言われたの」
「その日は一日中涙が止まらなくて、4回もメイクをやり直してもらったわ。『ああ、まだ若いのに』って感じで、完全に狼狽してたの。それで、グラミー賞を受賞して、『ああ神様。恐ろしいことが起こる前に神様が一つプレゼントしてくれたのね』って思ったわ」
「翌日にお医者さんのところに行ったら、診断結果を取り違えてたって謝ってきてね。『嘘でしょ!?』って感じよ。『完全に私の体験が台無しよ。アーティストとして初めてだったのに……子供の頃からグラミーを観てきて、大きな夢だったのに!って」
「滅多にこの話はしないんだけどね。空気が重くなっちゃうでしょ? でもこれは実話なの。(グラミー賞って)アーティストにとって最高の夜だと思うでしょう?」
「それがジョークみたいな感じだったの。『これは私からの最後の歓声よ!』って感じで。まだ20歳そこらで怖がりだった私は、悲劇のヒロインみたいに捉えてたの。あれは本当に奇妙だったわ。怖かったこと以外、全然思い出せないのよ」
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