マニック・ストリート・プリーチャーズは新たなドキュメンタリー映画『エスケープ・フロム・ヒストリー』のトレイラー映像が公開されている。
このドキュメンタリーはバンドと長年コラボレーションを行っている英国アカデミー賞受賞監督のキーラン・エヴァンスにより制作されたもので、彼は『リワインド・ザ・フィルム』と『フューチャロロジー<未来派宣言>-』というここ2作のミュージック・ビデオを手掛けたほか、『ジェネレーション・テロリスト』期のドキュメンタリー作品『カルチャー、エイリネイション、ボアダム・アンド・ディスペアー』と、『ホーリー・バイブル』の記念ツアーを収めた作品『ビー・ピュア、ビー・ヴィジラント、ビヘイヴ』を制作している。
『エスケープ・フロム・ヒストリー』は、ギタリストにして作詞を担当していたリッチー・エドワーズが『ホーリー・バイブル』期に失踪した後に、バンドが『エヴリシング・マスト・ゴー』で大きな評価を獲得することになるまでの過程を追ったものとなっている。この作品は有料放送局「スカイ・アーツ」のために制作されたもので、今月ロンドンで初公開された後、テレビ放送されるという。
「バンドのメンバーが新曲を書いている時期に、僕は新しいドキュメンタリー作品を仕上げるところでね。だから、少し複雑だったんだよね」とキーラン・エヴァンスは昨年『NME』に語っている。「スカイ・アーツで放送される『エスケープ・フロム・ヒストリー』というドキュメンタリーなんだけど、『エヴリシング・マスト・ゴー』がどうやってできたかを追ったものなんだ」
トレイラーの映像はこちらから。
Manic Street Preachers Teaser Clip from CC-Lab on Vimeo.
次のアルバムを制作中のバンドについても撮影しているのかという『NME』の問いには、キーラン・エヴァンスはこう答えている。「いや、してないんだ。僕は『リワインド・ザ・フィルム』、『フューチャロロジー<未来派宣言>』に加え、『ホーリー・バイブル』と『エヴリシング・マスト・ゴー』という彼らの大傑作2枚の仕事をしたんだけど、今回の映画は終わりという感じじゃなく、僕らが次にやることへ繋がるドアストップみたいなものなんだよね。バンドはスタジオを引っ越さなければならなかったし、いろいろと何とかしなくちゃならないことがあった。彼らは撮影されるのが嫌いだしね。だから、彼らから新しい方法をうまく引き出さなくちゃならないね! 僕は全力で手を尽くして、バンドに新たなドキュメンタリー『エスケープ・フロム・ヒストリー』を制作するように後押ししたわけだけどね。楽曲の神秘とマジックを明らかにしたいんだ。新曲を2曲聴いたけど、驚くべき、素晴らしい出来だったよ」
キーラン・エヴァンスは、これらの楽曲のサウンドについて「とても、とてもメロディアスなんだ」としている。
「アコースティック・ギターだけだったけど、たくさんのメロディがあるんだ」と彼は続けている。「主題となるのは、みんながマニックスに期待しているような、変わらないものだよ。だけど、楽曲はいい意味でのクラシックなテイストでフックがある――『センド・アウェイ・ザ・タイガース』、『エヴリシング・マスト・ゴー』、『ディス・イズ・マイ・トゥルース・テル・ミー・ユアーズ』みたいにね。彼らはあの方向性を探求したいんだろうね。でも分からないさ――闇が降りてくるかもしれないしね」
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