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ケシャとドクター・ルークが争っている法廷闘争は、ドクター・ルークがケシャに対して130万ドル(約1億4000万円)のロイヤリティの不払いを主張したことで、新たな局面を迎えている。

昨年、ケシャは、本名をルーカス・ゴットワルドというドクター・ルークによるソニー・ミュージック傘下のレーベル、キモサベ・レコーズとの契約解除を求める裁判をカリフォルニア州で取り下げたものの、ニューヨークでの裁判は現在も進行している。

ドクター・ルークは裁判でケシャとの契約に関する詳細とロイヤリティの仕組みを明らかにし、ニューヨーク州の裁判官にケシャには支払うべき負債があることを伝えている。ケシャはマーチャンダイズやコンサートの収益の内の10%をドクター・ルーク側に支払う契約となっているという。

「原告はケシャに対して対象となる会計期間の間、彼女にロイヤリティを支払ってきました。一方、ケシャは自身が支払わなければならない多額の支払を根拠なく拒否しているのです」とドクター・ルーク側の弁護士による書類には記されている。

「2016年12月に一度、契約に基づいて被告は原告から65万ドル以上の支払いを受け取りました。それとは対照的に、被告はこれまで払ってこなかった付随するロイヤリティとして130万ドル以上を原告側のカス・マネー株式会社に支払うべきであることを認めています」

「ハリウッド・リポーター」によると、ケシャはドクター・ルークが新しいアルバムをサポートせず、レイプを申し立てたことへの復讐として経済的に破滅させようとしていると反訴案の中で主張しているという。

裁判記録によると、ドクター・ルークの弁護士はケシャが反訴の内容を変えたことについて「ケシャと彼女の弁護士が原告との論争を報道のなかでほじくり返そうとしてる新たな証拠です。被告に対する同情的な見出しと、あからさまに誤った人物像に基づいた原告の汚れたイメージを獲得するために画策されたものなのです」

更に次のように続けている。「また、被告人は法廷に加えて新聞や雑誌でも、ゴットワルドが彼女のレコーディング作業を妨害し、新曲の録音を妨げてきたと信じさせようとするでしょう。それはまったくの嘘です。ケシャの反訴案が負けても、彼女は自身が選んだプロデューサーとスタジオでレコーディングし、次回作のリリースのための準備を進めることができます」

「ゴットワルドは何があっても彼女のレコーディング作業を邪魔していません。それと反対にケシャの弁解には(率直な結論に反して)事実に基づいた主張はありません。ゴットワルドがケモサベ・レコーズのCEOとしての権利を放棄しないという事実は、新しい反訴を生むものではなく、そんなことはできないのです」

ケシャとドクター・ルークの法廷闘争は2014年の10月にケシャが「精神的操縦と、感情的な悪態と、性的虐待」でカリフォルニア州の裁判所で訴訟を起こしたことにまで遡る。その後、ドクター・ルークはニューヨーク州の裁判所に名誉毀損でケシャを逆告訴している。

昨年の8月にケシャはニューヨークでの裁判に集中することを理由にカリフォルニアの訴訟を取り下げている。

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