レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフロントマンであるアンソニー・キーディスはデヴィッド・ボウイが亡くなった時の不思議な体験を明かしている。
アンソニー・キーディスはデトロイトのラジオ局「WRIF」のDJであるスティーヴ・ブラックのインタヴューに答えており、デヴィッド・ボウイの命日に起きた出来事について語っている。
「音楽っていうのは本当に魔法なんだ。この世界の知る最も偉大な魔法使い、その一部はソングライターなんだよ。例えば、デヴィッド・ボウイとかね。たくさんの魔法が現実にあって、彼が亡くなった夜も本当に魔法みたいなことがあったんだ。俺は彼に死が迫っているなんて知らなかったんだけどさ。その日、新しい友人と家に帰ってきた時に、俺は『このレコード聴いたことあるかい? 『ジギー・スターダスト』なんだけど』って訊いたんだ。それで、彼女が『いや、聴いたことない』って答えたから、『よし、今すぐ座ってこのレコードを通して聴こう』って言って、その通りにしたんだよ。聴いてる時は『おおっ! 曲はシンプルだけど、魔法に溢れてる』って感じでさ」
「そうしたら、アルバムを聴いていたまさにその時に、彼が亡くなっていたことが分かってね。翌朝、目覚めた時に彼の死を知って明らかになったんだ。俺はバンドの練習に行ってその出来事をフリーに伝えたんだよ。『フリー、昨夜俺は家に帰って、本当になんとなく、あのアルバムをかけたんだ』と言ったら、彼も『まったく同じことをしたよ』って返ってきてね。だから、あれは彼がこの世界に別れを告げた時、星々に跳ね返って、俺たちの頭に降り注いできたもののような感じだったんだ」
また、アンソニー・キーディスは自分自身をデヴィッド・ボウイのようなスターの立場に置くことはできないとも語っている。
「検討してみるのは素晴らしいけど、飲み込むことはできないよね。俺は決して自分自身を俺の中の音楽的ヒーローのレベルに置くようなことはしないね。まあ、俺たちも人々に聴くもの、踊るもの、いい気分にさせるものを与えてきたことは確かだけど、それは光栄なことであってね。ライヴをする時でも、小さなカーラジオから流れてきた時でも、それはあくまで光栄なことなんだよ」
レッド・ホット・チリ・ペッパーズは現地時間2月2日にデトロイト公演を行っているが、ドラマーのチャド・スミスは自身で会場を選んだ理由を明かしている。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズは昨年リリースした通算11作目のアルバム『ザ・ゲッタウェイ』を引っ提げたワールド・ツアーの一環としてミシガン州の同都市でライヴを行っている。チャド・スミスはデトロイト郊外のブルームフィールド・ヒルズで少年時代を過ごしている。
チャド・スミスはNHLアイス・ホッケー・リーグのデトロイト・レッド・ウィングスの本拠地となっているジョー・ルイス・アリーナを会場に選んでおり、まもなく閉鎖されるこの会場を選んだ理由について語っている。
「俺たちのエージェントは『オーバーン・ヒルズのザ・パレスからもっといいオファーをもらってるんだ』とかなんとか言ってたけど、金なんか気にしてないんだ。ジョー・ルイスじゃなきゃダメだったんだよ。素晴らしくて、すごく思い出深い会場なんだよ。子供の頃、たくさんのコンサートに行って、たくさんのアイス・ホッケーの試合を観たんだ。俺にとってはすごく大きな意味を持っててね。あの会場で最後のライヴの一つをできるなんて、すごく幸せなことになるだろうね」
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