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現地時間1月31日にエイジアのジョン・ウェットンが亡くなったのを受けて、同じくバンド・メンバーであるジェフ・ダウンズが声明を発表している。

訃報についてエイジアの公式フェイスブックでは以下のように述べられている。「残念ながら、象徴的なシンガーであるジョン・ウェットンが今朝亡くなりました。安らかに、ジョン。1949年6月12日 – 2017年1月31日」

エイジアは3月よりジャーニーとツアーを行うことが発表されているが、ガンとの闘病のためジョン・ウェットンが参加しないことが先日発表されていた。ツアーには元イエスのビリー・シャーウッドが代わりに参加することが発表されている。

カール・パーマーと同じく、ジェフ・ダウンズも訃報を受けて、声明を発表している。

ジェフ・ダウンズによる声明は以下の通り。

https://www.facebook.com/asiatheband/posts/1410244505654510

「心からの大きな悲しみと共に、僕の親友であり、兄弟であり、バンドメイトであり、長年の音楽的コラボレーターだったジョン・ウェットンを失ってしまったことをお伝えしなければならない。彼は長く執拗なガンとの闘いの末に亡くなったんだ。彼は世界でも最も優れた音楽的才能の持ち主の一人として記憶されることになるだろうし、多くの方々の一人として、僕もずっと彼からの影響をたくさん受けてきたんだ。長年にわたって、沢山のプロジェクトでこんな天才と近くで仕事をできたことは僕にとってものすごい恩恵だった。彼のベース・プレイは革新的だったよ。彼の声は神様からの贈り物だった。彼の作曲はこの世のものとは思えなかったし、彼のメロディとハーモニーも現実のものと思えなかった。彼は文字通り『特別な人』だったんだよ。

でも、ジョンはその巨大でユニークな音楽的才能に留まらない人だったんだ。彼は極めて知的な人で、その人生に対する観察眼と知性で際立った人だった。それは彼の優れたユーモアのセンスに象徴されてるよ。そのウィットはダークで深くて、彼と同じ波長の持ち主だけがちゃんと感じ取れるものだったんだ。僕がその波長をもっていて、多くの共通点を見いだせたことは幸福なことだった。彼のパーソナルな人生経験の多くは楽曲への歌詞の貢献に反映されている。彼の心はいつだって音楽にあったんだ。それがジョンだったんだ、まったくもってね。常に音楽についてだったんだよ。

人として彼はものすごく誠実で、愛情に溢れ、寛容な人だった。特に彼が気にかけていた人にはね。でも、彼は頑なに意見を曲げないこともあったし、貴族のように優雅なこともあったし、それはその日の気分にかかっていた。その素晴らしい頭脳と複雑な人間性を読むことのできない人もいた。彼のチャーミングなところを見た人もいるし、腹立たしい面を見た人もいる。でも、ジョンについて、そのミュージシャンやソングライターとしての誰にも負けない貴重な才能を否定する人はいなかった。

僕ら二人は共にイギリスの地方で似たような背景をもって育てられたことで、いろんなものへの思いを共有できたんだ。スポーツ、特にサッカーや、イギリスの教会音楽、時事問題、コメディーに文学、なんでもいいけど、ド田舎出身の二人の少年が子供時代に経験してきたことすべてを共有できたんだよ。

僕らが初めて会った1981年初頭は翌年に惑星直列が起きそうだと言われてた頃だった。子供じみた仲間意識が僕らの間に生まれて、それで、血の繋がっていない兄弟かのように親密になったんだ。彼は読書家で、映画ファンで、大きな興味を持って追求する人だった。一緒に作曲した文字通り何百曲という楽曲において、こうした性格が彼を素晴らしい歌詞に駆り立てる手助けをしてくれた。当時、僕らは直ちに全力で取り掛かって、エイジアのデビュー・アルバムを作り上げ、まさに今まで続く素晴らしい関係を築くことになったんだ。それはすべて自然なプロセスだった。1日で2〜3曲をやっつけてしまうようなね。そこではいつも、紳士のような握手と笑顔で挨拶をするやいなや、曲を仕上げにかかるんだ。

けれど、何にも増して彼の人生への情熱というのは際立っていたよ。彼が耐えてきた闘いは途方もないもので、よく知られている。最初はアルコールで彼は見事に打ち勝ち、次は開胸手術で、最後はガンだった。そのガンが悲しくも彼の人生を終わらせることになった。彼は一度ガンについて『慈悲なき暗殺者』だと語ったことがある。これも彼の非常に恵まれていた感受性と言語表現の一つの例だよね。彼は、比類なきひねくれたウィットと共に、大きな勇気と自由放任主義とも言える姿勢でこうした闘いを受け入れたんだ。

僕が彼を惜しむことになるというのは、あまりにも控えめな表現だね。僕にとってはそれぐらいのインスピレーションだったんだ。僕らはさらにアルバムを計画してたんだけど、悲しいことに彼はそれを完成させるのに間に合わなかった。このことについては胸が張り裂けそうだよ。ジョンがこのアルバムがこれまでで最も素晴らしいアルバムの一つになると思ってたのを知ってたからね。ウェットン/ダウンズのソングライティング関係は今も誇りに思い続けてるし、このアルバムはいつか完成できればと思ってる。そして、このアルバムが彼の音楽や僕らの音楽を気に入ってくれた人たちに喜ばれるものになればってね。あと、最も重要なのは、彼に誇りに思ってもらえるような遺産になればと思うんだ。

彼なしの人生はこれまでと同じものではないだろう。そして、今感じている喪失感を表現できる言葉はない。世界中の多くのファンや友人たちもそう感じてくれてるだろうね。僕ら全員にとってある時代が終わった。でも、僕らは負けずに頑張っていくよ。ジョン・ウェットンの音楽は世間において大音量で、しっかりと聴かれるべきなんだ。

親愛なるジョンよ、安らかに眠ってくれ、兄弟。

ジェフリー

この困難な時期にあるリサやディランといった、ジョン・ウェットンの遺族全員にお悔やみを申し上げるのにみんなも加わってほしい」

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