ドクター・ドレーは、テレビ番組の司会を務めていたデニース・ディー・バーンズに対する1991年の暴行と、90年代に恋人関係にあったミッシェルが最近明らかにした、交際当時の度重なるドメスティック・ヴァイオレンスについて、質問に答えている。
ラッパー兼プロデューサーであるドクター・ドレーは、最新号の米『ローリング・ストーン』誌でN.W.A.の仲間であるアイス・キューブと共に表紙を飾る予定だ。雑誌の発売に先駆けて、米『ローリング・ストーン』誌が公開したインタヴュー内で、ドクター・ドレーは過去の暴行についてこう語っている。
「今までの人生で、俺はとんでもなく酷い間違いを犯してきた。若くて、本当にバカだった。言われてることのすべてが正しいわけじゃないが、一部は真実だ。俺が撤回したいと思っていることの1つだね。本当にめちゃくちゃだった。だが、俺は間違いの報いを受けてきたし、もう二度とあんな間違いはしないと言える」
一方、アイス・キューブはN.W.A.の歌詞の女性の描写について尋ねられると、女性蔑視ではないと笑い飛ばし、こう答えている。「ビッチなら、俺たちのことは気に入らないだろうな。娼婦なら、俺たちのことは嫌いなはずだ。娼婦でもビッチでもないなら、見下げはてた女どもを擁護しようなんていう考えに飛びつかないでくれ。俺がチンピラや卑怯者や下劣な奴を擁護しないのと同じだ。何で立派な女性が、俺たちが歌ってるのが自分の話だと思い込むのか、理解できないね」
現在、ドクター・ドレーとアイス・キューブはN.W.A.の新しい伝記映画、『ストレイト・アウタ・コンプトン』のプロモーションを行っている。同映画はアメリカで8月14日に公開され、イギリスでの公開は8月28日が予定されている。ロサンゼルスで8月10日夜に行われたプレミアには、存命中のN.W.A.メンバー全員が集まった。
また、『ストレイト・アウタ・コンプトン』にプロデューサーとしても参加しているドクター・ドレーは、先週、16年ぶりのニュー・アルバム、『コンプトン:ア・サウンドトラック』をリリースした。ニュー・アルバムがリリースされたことで、50歳のドクター・ドレーは長年リリースが待たれていたアルバム、『デトックス』の制作を正式に中止にしたことになる。ドクター・ドレーは、米『ローリング・ストーン』誌とのインタヴューで、アルバム『デトックス』では完成版にたどり着かなかったと次のように明らかにした。
「『デトックス』の為に20から40曲くらい用意したが、感じるものがなかったんだ。いつもならアルバムの全体的な流れが聴こえてくるのに、それがなかった。腹の底から感じるようなものがなかったんだよ。だから、アーティストとしての自分は終わったんじゃないかと本当に思ったね」
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