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U2のステージ・デザイナーを長年にわたって務めているウィリー・ウィリアムスは、来たる『ヨシュア・トゥリー』30周年記念ツアーがどんなものになるか、スタッフとしての見解を語っている。

バンドは先日『ヨシュア・トゥリー』の30周年ツアーの日程を発表しており、ヨーロッパではノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズがサポート・アクトを務めることが決定している。北米ツアーではマムフォード・アンド・サンズ、ザ・ルミニアーズ、ワンリパブリックがサポート・アクトを務める。

ウィリー・ウィリアムスは、バンドがどのような曲順であの名作を演奏するのか、それもまだ分かっていないと語っている。

彼は米『ローリング・ストーン』誌に次のように語っている。「あのアルバムが1時間しかないことは知っているわけだからね。ライヴはもっと長さが必要なわけで、ライヴのどこに配置するのか、どうやってうまくい機能させるのか、アルバムを連続で演奏するのか、他のアルバムからの曲も散らしていくのか、これらすべてを今決めているところなんだ。正直言ってね」

1982年からU2のステージを手掛けている彼だが、オリジナルの『ヨシュア・トゥリー』のツアーのステージ要素をどうやって組み込んでいこうかと考えていると語っている。

「オリジナルのステージを見たんだけど、笑っちゃうほど最小限なんだ。僕らはそれをマキシマムなミニマリズムと呼んでいるんだけどね」と彼は語っている。「確かヨーロッパは映像スクリーンもなくてね。アメリカの大きなスタジアムでやる時に、スクリーンを付け始めたんだ。それでもミックスゾーンの後ろだったけどね。だから、スタジアムの後ろ半分はカメラの映像だけだったんだ。音楽が、音楽だけでそれだけのスタジアムを埋めていたというのはものすごいことだよね」

「今はもちろん、30年前と較べると、プロダクションへの期待値というのは大気圏外まで上がっているからね。でも、オリジナルのステージを見て、本当にキュートだったんだ。昔ながらのフェスティバルのステージを見るようなアイディアにすごく惹かれたんだよね。そこでは、基本的に両側にPAのボックスがあるだけで、『これで何ができるんだ? 考えうる限り、最も時代遅れなアイディアじゃないか。でも、U2の眼を通せば、僕らはこれで何か面白いことができるんじゃないか?』って思ったんだ」

彼はまた、スタジアムのピッチにヨシュア・トゥリーの樹のシルエットを映し出すアイディアがあることも明かしている。

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