ジャック・ホワイトのサードマン・レコードは、デトロイトに新しくアナログ盤のプレス工場をオープンする予定となっている。
この施設は、デトロイト市のキャス・コリドーに2月25日にオープンするという。そこは、ザ・ホワイト・ストライプスが初めてのライヴを行った場所であり、ジャック・ホワイトの高校があった場所ともなっている。
サードマン・レコードのこの新規事業では、「環境に配慮したプレス用の機器を、特設の製造設備の中に」導入するとのことで、このような試みは初めてだという。プレスの設備は「空調システムでレコードを硬化させるプロセスから出た水をリサイクルして」使用し、それぞれの工程には「温度、油圧圧縮、そして押出速度を制御するデジタル・タッチスクリーンが装備されて」いるという。
工場をフル稼働すれば、8時間で5000枚ものアナログ盤をプレスすることもできるという。また周辺地域に、生活賃金を稼ぐための50の労働機会をもたらすことになるとされている。サードマン・レコードからリリースされているものだけをプレスするのではなく、「小さな生産工場、ベッドルームで運営しているレーベル、短い時間の中で少数のアナログ盤をプレスすることができないインディペンデント系のアーティスト」のための代理も行う予定となっている。地元のアーティストであるロバート・セストックがプレス工場の壁画を手がけている。
工場のオープンを記念して、キャス・コリドーにあるサードマン・レコードの店舗ではライヴ・パフォーマンスも行われ、工場で新たにプレスされたレコードも販売される。この中にはレッド・ヴィニルでプレスされるザ・ホワイト・ストライプスのセルフ・タイトルのデビュー作や『デ・ステイル』なども含まれている。来月には「さらなるサプライズが少し」あることも告知されている。
ジャック・ホワイトは2014年の『ラザレット』以降、新しい音源をリリースしていないが、様々なことで多忙を極めており、先日は家具職人という自身の前職を生かし、1960年代のアンティークのカウチ・ソファーを修復している。
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