Derek Bremner/NME

Photo: Derek Bremner/NME

フォー・テットは最新インタヴューのなかで現在のロンドンのナイトライフが直面している窮状についての懸念を表明している。

現地時間1月6日、昨年9月にイズリントン議会によってクラブ内でのドラッグ使用を「コントロールすることができない」として営業停止を命じられていたロンドンのクラブのファブリックは再オープンを果たしている。

ケミカル・ブラザーズやディスクロージャーらを初め多くのミュージシャンが閉鎖を惜しんだファブリックだが、フォー・テットは再オープンした現状を依然として「懸念して」いると語っている。

フォー・テットことキーラン・ヘブデンは、1999年にファブリックがオープンした当初にダフト・パンクを観るため、ファブリックを初めて訪れた時のことを次のように振り返っている。「輝かしい日々だったよ。他の新しいクラブよりもスケールがデカくてさ、ものすごくエキサイティングだったな」

また、この日のロンドンではボーズ・オブ・カナダ、オウテカ、ロニ・サイズが別のクラブでプレイをしていたという。「今でも同じだと思うかい? 突如として、そういうものから程遠くなってしまったのさ」

ロンドン市長であるサディク・カーン市長は昨年、ファブリックの閉鎖を受けてロンドンのナイトライフを監督する役職「ナイトライフ長官」のポジションを新たに新設している。

昨年9月、サディク・カーンに招かれてロンドン市役所でファブリックの閉鎖に対するスピーチを行ったフォー・テットだが、ナイトライフの景観を変えてしまうことでかつての輝きがなくなってしまうことを危惧している。「僕が心配しているのは、何も早急に対処されていないってことなんだ」

フォー・テットは以下のように続けている。「僕たちはありとあらゆるものを失うことになるだろうね。そうなってから気がつくんだ。『あれ、ナイトライフがまったく残ってない。早く作り上げないと』ってね。ナイトライフってどこからともなく出てくるものじゃないんだ。長年をかけて出来上がるものなんだよ」

フォー・テットは、ファブリックの閉鎖に際して昨年の9月に「ロンドンはまさに今、没落しつつある」とツイートしている。また、フォー・テットは先日、4月にコーチェラ・フェスティバル’17に出演することも発表されている。

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