Press/Jack Edinger

Photo: Press/Jack Edinger

先日、米ミズーリ州ファーガソンで、フォール・アウト・ボーイのTシャツを着た女性が警官たちを「かばおうとしている」姿が撮影されている。

8月9日は、2014年にファーガソンで白人警官に撃たれて亡くなった黒人青年マイケル・ブラウンの没後1年の命日で、この事件は地域のみならず全米を巻き込んでの人種間の緊張の高まりにつながることになった。

19歳のレクシ・コジェヴスキは、8月10日にフォール・アウト・ボーイのTシャツを着た姿でファーガソンの警官と抗議者たちの間に立っているところを撮影されている。その写真はインターネット上で広まることになった。

レクシ・コジェヴスキはその動機について音楽サイト「ノイジー」に対して次のように語っている。「非常事態だと聞いたので、すぐ近くに住んでいることもあって自分の目で見なくてはと思ったんです。今ここで、自分の目の前で歴史が動いているんだって思いました。抗議行動がどんなふうに行われたかを見て、すべての警官がそういう扱いを受けるべきだとは思わなかったので、ただ自分が正しいと思う通りに行動してみようと、警官の前に立ちました」

レクシ・コジェヴスキは続けて次のように語っている。「一番危なかったのは、警官のすぐそばにいた時に水の入ったボトルを投げつけられた時で、どんな物が飛んでくるかわからないだけに本当に緊張しました。警官に対しては中傷もたくさん浴びせられていたので、申し訳ない気持ちでしたね。警官が全員、こういうことをやりたくてやっているわけではなく、仕事だからやらなくてはいけないのに」

人種差別主義者との非難を受けて、レクシ・コジェヴスキは次のように自身を弁護している。「そういう非難は受けると思っていました。私はまったくもって人種差別主義者ではありません。人種差別はこの国に蔓延していて、犯罪捜査でも人種による差別があると言います。もし警官に車を止められたとしても、黒人の男性に較べて私は解放されやすいということを知っています。そのことが問題ないと言っているわけではなく、平和的に異議を唱えるのが良いと思っているんです。暴力的になってしまったら、戦略を変更するべきです」

また、レクシ・コジェヴスキは自身が着ていたものに対してもコメントしている。「フォール・アウト・ボーイのTシャツを着て行こうと計画していたわけではなく、単にその日着ていたというだけです」

今回の出来事の写真と映像は次の通り。

レクシ、19歳、警官をかばって立ちはだかる「物が警官に当たるくらいなら、自分に当たった方がまし」

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