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フランス人のザ・ビートルズ・ファンが自身の引退のために15000に及ぶザ・ビートルズにまつわる品々を売りに出すという。

ジャック・ヴォルクーヴは15000点に及ぶレコード、サイン本、ポスター、サイン、フィギュアといった品々を2017年3月に有名なドルオー・オークションに出品するという。

『オブザーヴァー』紙に彼は次のように語っている。「ビートルマニアであることには少し困ってるんです。そこから治ったこともないんですけどね。私は彼らのアルバムを聴いて、その音楽がすごいと思った。そこから、すべてをザ・ビートルズでやってみようと思ったのです。アルバム、新聞の切り抜き、ポスターとか、グッズすべてをね」

『ガーディアン』紙によれば、ジャック・ヴォルクーヴはフランスで最も抜きん出た「ザ・ビートルズとしての歴史家」としてのキャリアを1970年代初頭にスタートさせており、その始まりはフランスのラジオ局が放送していたBBCのシリーズの間違いを指摘するために電話をかけ続け、スタジオに招待された時のことだという。

「私がしたかったのはザ・ビートルズに対する自分の喜びや情熱を共有して、彼らについて言われていることが正しいことを証明することだったのです」と彼は語っている。「私はいくつかの音源を自分が持っていて、ラジオ局もアーカイヴ音源を持っていました。私たちはBBCのシリーズ、『ザ・ビートルズ・ストーリー』に音源を加え、UKでは12時間だった放送がフランスでは18時間分の放送になりました。同じ年に2回も再放送されるほどの成功を収めたのです」

「その時から私は自分のことをザ・ビートルズの専門家だとみんなに言い始めました」と彼は明かしている。そして、彼はポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターに会ったほか、オノ・ヨーコとも対面を果たしたという。

「ザ・ビートルズは文化的ルネッサンスでした。私の見方によれば、アーティスティックな文化として今日あるものすべては彼らの元を辿れるのです」と彼は語っている。「個人的には彼らの重要性とは、他のミュージシャンが喜びを与えているのだとしたら、ザ・ビートルズは人々に幸せを与えたのです」

「つれないことは言いたくありませんが、私はザ・ビートルズに人生を捧げてきました。無料コンサートのチケットでさえ、誰かの助けをもらったこともありませんし、認めてもらったこともありません」と彼は語っている。「長い間、私は鼻持ちならない人間でした。だって、喋ることはすべてザ・ビートルズなのですから。私は専門の職業につこうともしましたが、いつだって私は『ザ・ビートルズの歴史家』でした。そして、お金を稼いでも、ザ・ビートルズに使ってしまうのです」

「ジョージは1977年にたった一人の人にでも評価してもらえたのなら、それは時間の無駄ではないよと言ってくれました。そして、私はここ40年間にわたってやってきたことは多くの人にとって意味あるものだということを分かっています」

「ジョンは40歳の初めにこれまで公開されたことのないリンゴへの曲を書いています。私にとって人生とは60歳から始まるものです。私はこれからもザ・ビートルズを愛していくでしょう。でも、このコレクションはその足で私を窒息させようとするタコみたいなものなのです」

「今回のオークションでちゃんと死ぬまで生きていけるお金が得られることを望んでいます。僕のコレクションは誰かと新しい人生を歩むはずだよ」

オークションは来年の3月18日にドルオー・オークションに出品される。

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