JENN FIVE/NME

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メタリカのフロントマンであるジェイムズ・ヘットフィールドは、エイミー・ワインハウスの映画に感化されて曲を書いた理由について明かしている。

新作『ハードワイアード…トゥ・セルフディストラクト』の楽曲 “Moth Into The Flame”はエイミー・ワインハウスの死に影響を受けていることが明らかになっている。先日、ジェイムズ・ヘットフィールドはカナダのラジオ局「102.1ジ・エッジ」で、昨年公開されたエイミー・ワインハウスのドキュメンタリー映画『AMY エイミー』を観た後でその曲を書いたと語っている。

彼は次のように説明している。「あの映画を観るのはものすごく悲しいことだったね。とても明るくて生き生きとしていた人が、自身のいる現実から逃れようとする人間になるまでの彼女の人生を描いてるんだ」

「映画の中で彼女が気が狂ったみたいになって、イギリスのフラットをまさに出ていく場面が本当に衝撃的だったね。いつでも彼女の自宅の前には記者がたむろっていて、そんな彼女の写真を撮るんだ。『やあ、エイミー、調子はどうだい』って彼女のことを知っているみたいにね」

「そいつらは本当に気付いていないんだ。『痩せこけて見えるよ。健康には見えないよ』なんてことも言わない。現実世界との完全なズレがあったんだよ」

ジェイムズ・ヘットフィールドは以前にも「BBC・6・ミュージック」のインタビューの中で次のように語っている。「エイミー・ワインハウスについての映画にインスパイアされて、この曲を書いたんだ。すごく悲しい映画だったよ。名声は暗く、危険なドラッグになり得るものなんだ。みんな、君の作品を求める。そして、名声は君の世界観を変えてしまうんだ」

「バンドを結成してから、俺にも名声がついて回ったよ。それは不思議なパンドラの匣だったね。『オッケー。どうすれば俺は無名になれるんだ?』っていうね」

メタリカは11月18日に8年ぶりとなる通算10作目のニュー・アルバム『ハードワイアード…トゥ・セルフディストラクト』をリリースしている。

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