マドンナは現地時間12月9日に栄えある米『ビルボード』誌の主催するアウォードに出席し、自身がキャリアの中で打ち勝ってきた闘いについて思い返すフランクで感動的なスピーチを行っている。
「カープール・カラオケ」の映像が12月7日に公開されたマドンナはこの日、米『ビルボード』誌による「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、スピーチを行っている。
「私はドアマットとしてあなたの前に立ってるの。いや、女性のエンタテイナーとしてね」とマドンナはラスベガスのT-モバイル・アリーナの観客に向けて冗談と共に語りかけている。「あからさまな性差別主義や女性蔑視、恒常的ないじめ、容赦ない虐待に直面しながら、34年にわたってキャリアを続けてこられた私の能力を認めてくれて感謝してるわ」
マドンナはデヴィッド・ボウイの影響を讃えながら、女性ミュージシャンとして直面してきたダブル・スタンダードについて語っている。「もちろんデボラ・ハリーやクリッシー・ハインド、アレサ・フランクリンには影響を受けてきたわ。でも、本当のアイドルはデヴィッド・ボウイだったの」と彼女は語っている。「彼は男性も女性もその両方の精神を体現し、すごく私に合ったのよ。彼はルールなんかないって私に考えさせてくれた。でも、それは間違ってたわ。あなたが男子ならルールはない。でも、女子ならルールはあるのよ」
そのルールについてマドンナは次のように説明している。「もし女子なら、あなたはゲームをやらなきゃならない。可愛くてキュートでセクシーになることはできる。でも、あまり知的に動いちゃいけない。現状を超える意見なども持ってはいけない。男に物としてみなされ、ふしだら女のように着飾ることはできる。でも、ふしだらさを持っていてはいけないの。絶対に、繰り返すけど、絶対に自身の性的幻想を世界と共有などしてはいけないのよ」
「男がなってほしいと思ってる姿になり、更に重要なのは、男どもと一緒にいる時に他の女性が気分が良くなるような女にもならなきゃいけないのよ」と彼女は続けている。「そして、最後に齢を取ってはいけないの。なぜなら、年齢は罪だから。あなたは批判され、中傷され、ラジオでかけてもらえなくなるわ」
マドンナはその後、観客に次のように語りかけている。「私がここにいるのはアウォードのことを気にかけたからじゃないわ。私がここにいるのはありがとうを言いたかったのよ。疑念を持っていた人々や否定派、ひどいことをしてくれたすべての人々にね。でなきゃ、今のようにならなかったでしょうし、なれなかったし、なれないに違いなかった。あなたたちの抵抗が私を強くし、私を駆り立て、私を闘士にしてくれたの。そうしたものが今の女性を作ったのよ。だから、感謝してるわ」
マドンナは今後は女性同士がより結びつくように訴えかけている。「女性として私たちは自身の価値を認めてあげなくちゃいけないし、お互いの価値を認めてあげなくちゃいけない。強い女性の味方となって、手を結び、学び合い、協力して、刺激を与え合い、支え合い、啓発していかなくちゃならないのよ」
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