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カリフォルニア州オークランドのレイヴ会場で起きた火事による死者にドリーム・ポップ・バンド、ゼム・アー・アス・トゥのメンバーが含まれていたことが明らかになっている。

報道によれば、今回の火災で少なくとも33人が亡くなっており、死者は今後も増える可能性があるという。

警察の発表によれば、ゴースト・シップと呼ばれる改修された倉庫で火災は現地時間の12月2日23時30分頃に発生したという。50人から100人が会場内にいたものと見られているが、まだ多くが行方不明のままとなっている。

「ピッチフォーク」によれば、米・エリアのドリーム・ポップ・バンド、ゼム・アー・アス・トゥのメンバーだった22歳のキャッシュ・アスキューが悲劇の中で亡くなったことが明らかになっている。バンドのマネージメントとレーベルは次の声明を発表している。「キャッシュ・アスキューはものすごく愛され、大切なダイス・レコーズ・ファミリーの一員でした。彼女の才能や、彼女の心やさしい親切心、そのクリエイティヴな勢いというものに私たちは畏敬の念を抱いていました。彼女が亡くなったことは、これまで私たちが経験したこともなければ、回復することもできない、あまりにもひどい喪失です。ゼム・アー・アス・トゥのデビュー・アルバム『リメイン』は2015年にリリースされています」

ジョーイ・カシオことミュージシャンのジョセフ・マトロックも行方不明となっている。彼らの所属レーベルであるKレコーズは、ゴースト・シップの火事に対する寄付を募るため、シングルを販売している。

http://shop.krecs.com/collections/all/products/joey-casio-oakland-ghostship-fire-relief-fundraiser

オークランドの消防局長のテレサ・デロチェ・リードは報道陣に建物にはスプリンクラー設備がなく、消防士が到着した時には火災警報は鳴っていなかったと語っている。

また、会場内には家具やマネキンといったものが詰め込まれ、消火活動の妨げになったことも明かしている。「会場内は家具やラック、コレクションなどで埋め尽くされており、まるで迷路のようでした」

さらに唯一の出入り口であった建物の2階に続く階段は木製のパレットでできたものだったという。

オークランドの建物および計画責任者であるダリン・ラネレッティは市はゴースト・シップが違法建築であるという苦情を受けていたことを明かしている。11月13日にこの苦情を受け、4日後に建物を訪れたが、建物に入ることを受け入れられなかったという。

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