Dean Chalkley

Photo: Dean Chalkley

これまでアメリカにおける警察の暴力行為について積極的に発言してきたラン・ザ・ジュエルズだが、BBCニュースに対して昨年ミズーリ州のファーガソンで起きた事件についてあらためて語り、“暴動の影響”について議論している。

2014年8月9日にミズーリ州のファーガソンで白人警察が非武装の18歳の黒人青年マイケル・ブラウンを射殺した事件について彼らは言及している。この射殺事件は事件後の数日間と、事件に関わった警察官を大陪審が不起訴にした11月後半に、暴動と社会的な不安という2つの波を引き起こすことになった。

「俺たちは、世界中の人種間の関係を代弁する非現実的な夢想家だ」と2人はBBCに語っている。映像では、ステージの上でキラー・マイクが人種問題について発言しているシーンもあり、2人は事件後間もない頃に「みんなが出来るだけ早くセントルイスを離れようとしている時に、俺らはあえてそこに行こうとしていた」と語っている。

2人は人種問題について自分たちの意見を述べ、車がひっくり返される映像にはファーガソンの人々の思いが散りばめられていると語っている。2人が語る映像は以下で見ることができる。

キラー・マイクによると、暴動の影響で地域の警察署長が退署したり、市議会で黒人コミュニティを支持する議員が増加するなどの出来事が引き起こされたという。

ラン・ザ・ジュエルズは、事件について過去にも多く触れているが、とりわけ音楽を通じて思いを表現してきている。例としては、“Close Your Eyes(and Count to Fuck)”でキラー・マイクは「Where my thuggers and my crippers and my blooders and my brothers? When you niggas gon’ unite and kill the police, motherfuckers?(俺の最高な仲間、家族、兄弟たちはどこにいった? ニガーが団結して警察を殺すのはいつなんだ?)」とラップしている。

ラン・ザ・ジュエルズは現在ヨーロッパのツアー中で、8月の週末に行われるレディング&リーズ・フェスティバルにも登場する予定だ。2人が最近『NME』に語ったところによると、2016年に予定しているサード・アルバムは「今まで聴いた中でも最もヤバい作品」になるだろうと述べている。

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