ミュージシャンのコロネル・エイブラムスが亡くなった。享年67歳だった。
コロネル・エイブラムスは1980年代におけるハウスやダンス・ミュージックのジャンルでの先駆者として知られ、1985年発表のシングル“Trapped”でUKで成功を収めている。
BBCニュースの報道によれば、コロネル・エイブラムスが亡くなった事実は、DJのトニー・“チューン”・ハーバートによって、現地時間11月28日にフェイスブックで発表されている。「今、彼は眠りについたよ。彼はもう苦しんでなければ、トラップにもはまってないんだ」
コロネル・エイブラムスは1949年にデトロイト州ミシガンで生まれ、その後一家はニューヨークに移っている。ギターとピアノをすぐに覚え、1960年代〜1970年代は数々のバンドに在籍したという。その中でも最も知られているのが兄弟のモリスと結成したコンサヴァティヴ・メイナーと94イーストで、94イーストでは一時期プリンスがリード・ギタリストを務めていた。プリンスと共に1977年に94イーストは“Just Another Sucker”をレコーディングしており、その後プリンスはソロでのキャリアを追求するため脱退している。バンドも続いて解散している。
1980年代にはコロネル・エイブラムスのキャリアはハウス・ミュージックの進化に寄与したことで知られ、“Music Is The Answer”のヒットでMCAとの契約を果たしている。
その後、コロネル・エイブラムスは前述の“Trapped”でUKシングル・チャートの3位を記録したほか、“I’m Not Going to Let You”といった楽曲で知られている。
1990年代も引き続き成功を収めたものの、その後は辛い時期を過ごしている。昨年もホームレスとして生活していることが報じられ、友人たちによって糖尿病の治療を受けさせるための資金を集める運動が行われている。
コロネル・エイブラムスはサンクスギビング・デイの11月24日に亡くなったという。
ザ・ルーツのドラマーであるクエストラヴは追悼の意を表明しており、今日まで続くポップ・ミュージックに影響を与えているとしてコロネル・エイブラムスのことを「影のレジェンド」と讃えている。
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