ケイト・ブッシュはキャリアの中でライヴを稀にしかやらない理由を説明している。
ケイト・ブッシュは2014年にロンドンのハマースミス・アポロで22公演に及ぶ「ビフォー・ザ・ドーン」の連続公演を行っている。これは35年ぶりのフルライヴとなっていて、1979年にヨーロッパで28公演を行った「ザ・ツアー・オブ・ライフ」以来となるものだった。
長年、ライヴを休止していた件についてケイト・ブッシュは『インディペンデント』紙に次のように語っている。「そうしようと思っていたわけじゃないの。最初にやったツアーも本当に楽しかったしね。当時のプランではアルバム2枚分相当の新たな音源に取り組んで、その後、ライヴをやろうと思っていたのよ」
「でも、『ドリーミング』が終わりを迎える頃には、ちょっと怪しくなってたのよね。というのも、レコーディング・プロセスにものすごくのめり込んでいたから」
彼女は次のように続けている。「あとはアルバムを完成させた時はいつも、ヴィジュアルのプロジェクトにのめり込んじゃうのよ。たとえ短い作品であっても、形にするのにものすごい量の作業になっちゃうのよ。それで、ライヴ・パフォーマンス・アーティストとしてのことから逸れ始めちゃって、ヴィジュアルと共にレコーディング・アーティストとしてのほうに向かってしまうのよ」
ケイト・ブッシュによる待望のライヴ・アルバム『ビフォー・ザ・ドーン』は11月25日にリリースされている。2014年の公演について映像作品をリリースする可能性についてもケイト・ブッシュは語っている。
また、ケイト・ブッシュは先日デヴィッド・ボウイを「ヒーロー」と讃えている。
「最近聴いた中で最も力強かったもののうちの一つはボウイの『★(ブラックスター)』だわ」と彼女は語っている。「美しいと思ったわ。もちろん感動的なんだけど、彼が今までしてきたことの中でも最高の作品の一つじゃないかしら」
彼の死を受けて発表した追悼文とその関係性について訊かれたケイト・ブッシュは次のように語っている。「なにか書いてくれないかと訊かれたんだけど、彼があまりにも私にとって大きな存在だったから、本当にそうすることで心を動かされたの。私が成長していくうえで、彼は偉大なヒーローのうちの一人だったから。本当に勇敢なアーティストで、すごく飛び抜けていて、彼の音楽を愛していたわ。何度か彼に会ったけれど、素敵で遊び心のある方だった。けれど、なんていうか彼が創作面で成し遂げたものに純粋に憧れていたの」
デヴィッド・ボウイもケイト・ブッシュも共にジェンダーの常識に挑戦したのではと訊かれると、次のように答えている。「創作面で取り組んでいる時って女性として書いてることはあまり意識しないの。自身として書くことだけを考えるの。人間としてね。言いたいことがわかるかしら」
広告 【独占配信】エミー賞®史上最多18部門受賞の歴史的快挙!真田広之主演&プロデュース「SHOGUN 将軍」をディズニープラスで見る
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.