ドナルド・トランプの米大統領選挙の勝利を受けて、ファーザー・ジョン・ミスティはいくつかの政治的な声明を発表しており、新曲“Holy Hell”を公開して締めくくっている。
フリート・フォクシーズからソロに転向を果たしたファーザー・ジョン・ミスティはフェイスブックの投稿で、ネオリベラリズムやグローバリズムについての自身の意見を表明し、右派と左派の境界についてコメントし、こう締めくくっている。「でも、誰か、真剣に、教えて欲しいんだ。どこにヘイト・スピーチに適した場所なんてあるんだ?」そして、ファーザー・ジョン・ミスティは様々な反論を受けた後、「ツイッターのリベラルの連中からもメッセージ・ボードに張り付いてる連中からも、同じ程度に嫌われてしまったね」とコメントしている。
ファーザー・ジョン・ミスティによるフェイスブックへの投稿はこちらから。
https://www.facebook.com/fatherjohnmisty/posts/1149670971807152
「ネオリベラリズム(それは是正措置を行う機能的なリベラリズムや、本来は政治的な問題から独立に管理されるものとして考案されたもの、資本主義の欲求に対する非人間的扱いから労働者を守るために考案されたもの、に対する拒絶として我々が定義しているものだと考える)は、それ自体に、この国の支配的なイデオロギーとしての地位を維持するために不可欠な『満足を生み出す』能力がないことを証明した。ネオリベラリズム/グローバリズムと、その厳格なマネタリズム的な世界観は、疑いなく多くの生命を損なうが、それは実際に進行中だとしても、僕はそれを見届けるのを悲しいと思わない。僕が関心を抱いているのは、その空虚さを埋めるために今何をするべきかを理解することだ。すべてのナショナリストが、内面的な意味で『白人ナショナリスト』であるとは思っていない。それは馬鹿らしいし、言うまでもなく証明するのは不可能だし、リベラルなメディアが既得権益を守るために僕らにそう信じさせてきただろうことだ。現在のリベラルの問題は、いつもそうだけれど、特権を得ているビジネスについて感傷的になることだ特に、彼らはその特権から利益を得ていて、利害の衝突が彼らの主張を問題だらけにしている。でも、誰か、真剣に、教えて欲しいんだ。どこにヘイト・スピーチに適した場所なんてあるんだ?」
そして、ファーザー・ジョン・ミスティは新曲“Holy Hell”を公開している。ピアノ主体のチェンバー・ポップの1曲で、感情を内に秘めた歌い方で「損なわれた未来はそんなに明るく見えない」と嘆いた上で、「しかし、僕の友人たちよ、僕は君たちに話しかけてるんだ/世界はそう望まない限り終わらない/誰も支配されちゃいない/僕らの人生を選び取るんだ」という励ます一節で曲を締めくくっている。
“Holy Hell”の音源はこちらから。
ファーザー・ジョン・ミスティは9月に、ツイッターとインスタグラムのアカウントを理由不明のまま削除している。
ファーザー・ジョン・ミスティが、レディオヘッドがアルバム『ア・ムーン・シェイプト・プール』のリリース前に自身のSNSアカウントを非公開にしたことと同様の試みを行っているか否かは定かではないが、その前まではインスタグラムに頻繁にスタジオにおける自身のビデオを投稿していた。現時点でファーザー・ジョン・ミスティの最新アルバムは2015年にリリースされた『アイ・ラヴ・ユー、ハニーベア』となっている。
今年7月にはロサンゼルスのジュース・バー「エコ・パーク・ムーン・ジュース」でローズクォーツの水晶を盗んだ疑いをかけられたことに対してインスタグラムで声明を発表している。
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