イギリスの音楽専門サイト『ギグワイズ』が報じたところによると、ミューズのベーシストであるクリス・ウォルステンホルムはミューズが最近のアルバムに見られるエレクトロなテイストから離れ、原点回帰することを決めたと明らかにした。その理由は最近の曲が「生で演奏するには難し過ぎるから」だという。
「スポティファイUK」のインタヴューに応じたウォルステンホルムは、2012年発表の『ザ・セカンド・ロウ ~熱力学第二法則』やグラミー賞受賞作の2009年『ザ・レジスタンス』を含む、ミューズの最近のアルバム何枚かが抱える問題について率直に語っている。
「気付けばだんだんと、生で演奏するには難しい曲が増えていったんだ」とバンドのベーシストであるウォルステンホルムは振り返る。「なかでも前作『ザ・セカンド・ロウ ~熱力学第二法則』に入っていた何曲かは、生でもなんとか演奏できるよう、アレンジするのにかなり頭を悩ませたよ」
ミューズの最新アルバム『ドローンズ』は全英アルバムチャートの1位を飾っている。ウォルステンホルム曰く、この作品は「スリー・ピース・バンドへ」の原点回帰作だという。
「今までアルバムを6枚出してきたけど、いつの間にかスリー・ピースのロック・バンドとは違った別の音楽の要素を色々と入り込んでいたんだ。例えば、クラシック音楽からの影響があったし、それから特にエレクトロの影響を強く受けていた。あのまま突き進んでいたら、ミューズはエレクトロのバンドに変わってしまっていただろうね」
そして最新作の『ドローンズ』についてウォルステンホルムは次のように語っている。「今回のアルバムでは、ある意味において原点に帰る感じを大切にしようと皆で決めたんだよね。1人のギター、1人のベース、1人のドラムという形でとにかく全力を注いでみて、どこまでやれるのか挑戦してみようということになったんだ」
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