シガー・ロスはデヴィッド・アッテンボローがナレーションを務めるBBCの番組「プラネット・アースII」のために特別に制作された“Hoppípolla”の新バージョンの音源が公開されている。
“Hoppípolla”のオリジナル・バージョンは2005年発表の『ターク』に収録されており、2006年に公開された「プラネット・アース」のトレイラーでも使用されていた。
BBCを通して発表された声明の中でバンドは次のように述べている。「アイスランドでは自然のままの野生の場所が無尽蔵にあり、恵まれています。しかし、ヨーロッパでも最も広範囲に及ぶこの大自然が広がるここでさえも、人類の工業化による被害は見て取ることができます。多数のダムや溶鉱炉によって今後も侵略が計画されているのです」
“Hoppípolla”の新バージョンの音源はこちらから。
「アイスランドの高原が回復できないほどに失われてしまうなら、世界中が同じ物語を辿るでしょう。文字通り、流れは一方方向に進んでいるのです。シガー・ロスは『プラネット・アースII』と協力できることを誇りに思っています。幸いにも故郷と呼ぶことのできる、限りなく魅力的で、まったくもって予想外で、そして極めて壊れやすいこの場所を理解し、敬意を表するという喜びに僕らを繋ぎ止めようとする、あらゆる意味で重要な使命に協力できることを誇りに思っているのです」
シガー・ロスは今年、全編360度の映像による「Route One」と題したプロジェクトを行っている。このプロジェクトでは全長1332kmに及ぶアイスランドの国道1号線を24時間使って、旅をしながら、新曲“Óveður”の要素を使ったサウンドトラックを公開するというものとなっていた。
シガー・ロスのゲオルグ・ホルムとオーリー・ディラソンは、ロンドンの美術館、テート・モダンのプロジェクトにも楽曲を提供している。
「ステイツ・オブ・マター」と題されたこのプロジェクトは、テート・モダンの増築工事が完成したのを受けて立ち上げられたもので、映像制作者やデザイナーといった世界各国のクリエイターと共に「気体」「液体」「固体」「プラズマ」という物質の4つの状態をテーマとした映像作品を制作している。
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