グリーン・デイは自身のライヴでは携帯電話を下ろすよう観客に求め、「もうすこしちょっとだけ人間的な関わり合いのほうがいいと思ってる」と論じている。
グリーン・デイは10月に2012年以来となる通算12作目のアルバム『レボリューション・レディオ』をリリースしている。
ロンドンで行われたQ&Aセッションでフロントマンのビリー・ジョー・アームストロングは現代のライフスタイルを省みて、次のように語っている。「ソーシャル・メディアはすごく悲しい場所にもなり得るんだよね。俺たちのライヴでも沢山の人々が携帯電話を掲げてる。スクリーンは家に帰って見ればいい。どこでもコンピューターやケータイなんて見られるんだからさ」
『ザ・デイリー・スター』紙によれば、彼は次のように続けている。「写真を撮ることもできるけど、でもアイコンタクトをしたいんだ。携帯電話で撮ることのできない人間的な体験を今はしようぜ。君はなんで手を上に掲げながら、お気に入りの曲を聴きたいんだい? 単に目の前にいるだけで聴こえるのに。もうすこしちょっとだけ人間的な関わり合いのほうがいいと思ってるんだよね」
ビリー・ジョー・アームストロングは先日、米大統領選でのドナルド・トランプ勝利というショッキングな出来事について、「家族の誰かが亡くなったような」気分だと述べ、「奴を執務室から引きずり出す抜本的な何か」が必要だと語っている。
彼は先日ドナルド・トランプについてヒトラーを引き合いに出して語ったほか、自身の親族の中にもトランプ支持者がいることを明かしている。大統領選の結果を受け、ビリー・ジョー・アームストロングは『NME』に対して共和党のドナルド・トランプが勝利したことを国民が理解するのは難しいだろうと語り、国民が「どうかしたように恐れている」理由について明かしている。
「そうだな。今はすべてが新しい気分だね。それもかなり生々しいやつだね。でも、誰もこの状況に対する準備ができていなかったと思う。こんなにもショックや暴動を見ることになったわけで、それが物語ってるよね」とビリー・ジョー・アームストロングは『NME』に語っている。「誰もトランプが勝つなんて思っていなかったんだ。だから。みんなどうかしたように恐れているんだよ。自分たちの声が届かなかったから、自暴自棄になってると思うんだ。もう既にデモも起こってるしね。例えばニューヨークには10万人もの人々が集まったりしてさ。これからも増えていくだろうし。これが続いてくれることを願うよ」
ビリー・ジョー・アームストロングは次のように続けている。「たくさんの人たちが嘆き悲しんでいるよ。まるで家族の誰かが亡くなったかのようにね。今起きているのはそういう事態なんだ。恐れている時に笑えっていうのは本当に難しいことだ。コメディアンはそう言ってるけどね。ほとんどの人が恐れてるんだ。煙が晴れたら、クリエイティヴな人たちが声を上げるはずさ」
バンドは2017年にツアーのためイギリスに戻り、2月5日にリーズ・ファースト・ダイレクト・アリーナで、2月6日にマンチェスター・アリーナで、2月8日にロンドンO2アリーナで公演を行う予定となっている。また、7月1日にロンドンのハイド・パークでブリティッシュ・サマー・タイム・フェスティバルのヘッドライナーを務める予定となっている。
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