リアム・ギャラガーとノエル・ギャラガーが製作総指揮を務め、バンド結成から、2日間で25万人もの観客を動員した96年のネブワースでのライヴまでの軌跡を描くオアシス初の長編ドキュメンタリー映画『オアシス:スーパーソニック』について、現在のメンバーの姿が一切使われていない理由が明らかになっている。
映画『オアシス:スーパーソニック』は、2015年にアカデミー賞にノミネートされたエイミー・ワインハウスの伝記映画『Amy』と同じプロダクション・チームによるもので、プロデューサーはジェイムス・ゲイ・リーズ、エグゼクティヴ・プロデューサーはアシフ・カパディアが務めている。監督はマット・ホワイトクロスで、これまでにコールドプレイのミュージック・ビデオや2012年の映画『スパイク・アイランド』を手掛けている。
映画ではネブワースのライヴの光景はもちろんのこと、デビュー前の地下室での練習風景、レコーディング・スタジオでのリラックスしたメンバーたち、来日時に滞在したホテルのプールサイドでふざけ合うノエルとリアム、新幹線のホームに立つ姿や、渋谷クラブクアトロでのライヴの様子など、貴重な映像が使用されている。しかし、当時について語る現在のメンバーの映像は一切使用されていない。
その理由についてマット・ホワイトクロス監督は映画の制作にあたってノエル・ギャラガーに次のように言われたという。「古き良き時代の話ばかりする中年ロッカーの映画なんて見たくない」
監督のマット・ホワイトクロスは、ブラーをはじめ、ザ・ストーン・ローゼズ、大きな影響を受けたザ・ビートルズといった他のバンドとの関係性について、あまり映画の中で触れていない理由も先日明かしている。
「ビートルズについての部分やストーン・ローゼズについての部分、ブラーとの部分もすべてあったんだけど、そのための時間が本当にただなかったんだ。オアシスとブラーについては、オアシスがどんなバンドだったのかについての膨大な情報を失うことになってまで収録しなくても分かることだろうからね。UKではたくさんの人がその出来事についてよく知っているわけでさ。大して彼らの旅の軌道を変える内容ではないんだ。ビートルズに関しては、リアムが彼らを愛していることは常に感じているんだけれど、彼らの曲をリアムが真似しているわけではないからね。僕は、どのオアシスの楽曲も引っ張り出したくないし、 “Whatever”のトラックなんかについて、『ビートルズの曲の感じだね』なんて言いたくはなかったんだ。それでずっと困ってきたんだけどね」
今回、映画からはリアム・ギャラガーとノエル・ギャラガーの場面写真も初公開されている。
『オアシス:スーパーソニック』は12月24日(土)より角川シネマ有楽町ほかで全国公開されることが決定している。
トレイラー映像はこちらから。
映画の詳細は以下の通り。
映画『オアシス:スーパーソニック』
監督:マット・ホワイトクロス『グアンタナモ、僕たちが見た真実』
製作:フィオナ・ニールソン、ジェームズ・ゲイ=リース、サイモン・ハーフォン
製作総指揮:リアム・ギャラガー、ノエル・ギャラガー、アシフ・カパディア『AMY エイミー』、『アイルトン・セナ~音速の彼方へ』
編集:ポール・モナハン/音楽:ラエル・ジョーンズ/再レコーディングミキサー:リチャード・ディヴィ/
VFX&アニメ―ション:ザ・ブルワリー/ VFX&アニメ―ションスーパーバイザー:マーク・ナップトン/
ミュージックスーパーバイザー:イアン・クック、イアン・ニール
2016年/イギリス/英語/カラー/122分/配給:KADOKAWA
映画公式facebook : 映画『オアシス:スーパーソニック』:https://www.facebook.com/oasis-supersonic.jp
映画公式Twitter : https://twitter.com/oasismovie_jp
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