グリーン・デイは『NME』との最新インタヴューの中で、ドナルド・トランプをヒトラーと比較し、アメリカにおける現在の政治情勢について嘆いている。
グリーン・デイは2012年以来初となる通算12作目のスタジオ・アルバム『レボリューション・レディオ』を10月にリリースしている。
『NME』に対してフロントマンであるビリー・ジョー・アームストロングは世界情勢についての自身の懸念を明かしている。彼は子供たちについて次のように語っている。「彼らは不景気と戦争、止むことのない戦争、終わりなき戦争と付き合ってきたんだ……多くの人はまさに『くそ、まだ生きてるなんて信じられねえよ!』という感じだと思うね」
リアリティー・テレビ番組に出演していた億万長者が共和党の大統領候補になったドナルド・トランプの顛末についてビリー・ジョー・アームストロングは次のように語っている。「俺はドナルド・トランプに関するあらゆることを把握しようとしてるんだ。単に困惑するけどね。すべてについて不安になるよ。毎朝起きて考えるんだよ、今度は何だってね。どんなバカなことを言ったんだろうって。どんなハッキングされたメールを読むことになるんだろうってさ。どんな人種差別のコメントだって? 俺の曲の多くは……怒りじゃなく不安から生まれてるんだ。そして、このゲーム全体に戸惑ってるよ」
彼は次のように続けている。「トランプには思いやりがないよね。彼は権力以外に共感できるものがないんだ。それが奴の欲しいものすべてで、それを手に入れるためには誰でも踏みつける。それで、そういう奴が核兵器のボタンに指を置くっていうのを考えると本当にマジで恐怖だよ」
「あいつはマジでヒトラーみたいさ。類似点は彼がムスリム、メキシコ人やアフリカ系アメリカ人といったマイノリティーに対して脅しの策略を使っているところだよ。人種間戦争も起こり得るだろうね」
ビリー・ジョー・アームストロングは先日、ドナルド・トランプを「白人至上主義者」として非難しており、ライヴでは彼を批判するために“Holiday”の歌詞を変更している。
しかし、以前に語ったところによると、ビリー・ジョー・アームストロングはドナルド・トランプについての曲を書くことはないという。「『レボリューション・レディオ』にはドナルド・トランプについての曲はないんだ」と彼は『Q』誌に語っている。「俺はそれをちゃんと分かってたんだ。なぜなら、彼は俺に何をする気にもさせないからね。トランプは政治を排水路に引きずり込んだのさ。WWEのレスリング試合のようにね」
バンドは2017年にツアーのためイギリスに戻り、2月5日にリーズ・ファースト・ダイレクト・アリーナで、2月6日にマンチェスター・アリーナで、2月8日にロンドンO2アリーナで公演を行う予定となっている。また、7月1日にロンドンのハイド・パークでブリティッシュ・サマー・タイム・フェスティバルのヘッドライナーを務める予定となっている。
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