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米『ローリング・ストーン』誌によると、グレイトフル・デッドは先日の「フェアウェル・コンサート」後に解散するかと思われたが、バンドの主要メンバー4人のうち、残りの3人は、ジョン・メイヤーをフィーチャーした新バンドで活動を続けていくという。

新バンドは「デッド&カンパニー」というもので、ギタリストのボブ・ウィアー、パーカッショニストのビル・クルーツマンとミッキー・ハートの他、ジョン・メイヤー、オールマン・ブラザーズ・バンドのベーシストであるオテイル・バーブリッジ、ラットドッグのキーボード奏者ジェフ・キメンティが参加する。バンドは今秋10月31日、ハロウィーンの晩にニューヨークのマディソン・スクウェア・ガーデンで予定されているライヴでデビューを飾る予定だ。

グレイトフル・デッドは「フェアウェル・コンサート」のシカゴでの最終公演を最後に、グレイトフル・デッド名義のライヴは今後行わないとしていたが、ボブ・ウィアーは米『ビルボード』誌に対し「グレイトフル・デッドの曲はまだ用済みじゃないんだ。“誰がツアーに出て演奏し続けるか”ってことが重要だったんだ」と語っている。さらに、ジョン・メイヤーがグレイトフル・デッドの楽曲を演奏することに乗り気になっていることを「最高に心強く、このプロジェクトの成功を約束するもの」だと付け加えている。

過去数ヵ月の間、ジョン・メイヤーが――「フェアウェル・コンサート」で演奏したフィッシュのギタリスト、トレイ・アナスタシオのように――グレイトフル・デッドのラスト・ライヴに出演するのではないかという噂が流れていた。事実、ジョン・メイヤーは6月に北カリフォルニアで行われた2公演でフィル・レッシュ&フレンズと共演している。そのフィル・レッシュはデッド&カンパニーのハロウィーン公演には不参加となっている。ベーシストのフィル・レッシュは、ハロウィーンの晩はすでに自身のバンド、フィル・レッシュ&フレンズの公演がニューヨーク州ポート・チェスターで予定されているという。

一方のボブ・ウィアーはまた、米『ビルボード』誌でフィッシュのベーシストであるマイク・ゴードンにもデッド&カンパニーに参加しないかと誘いをかけていたことを明かしている。しかし、オーディション後、マイク・ゴードンは辞退している。これについてボブ・ウィアーは、「マイクは今、片付けなきゃならないことを山ほど抱えていたけど、オテイルはうってつけで、すぐにも準備できる状態だったんだ」と語っている。

オテイル・バーブリッジは声明の中で次のように述べている。「ボブ・ウィアー、ビル・クルーツマン、ミッキー・ハート、ジェフ・キメンティというグレイトフル・デッドのメンバーたち、そしてジョン・メイヤーと共に新しいバンド、デッド&カンパニーに参加することを名誉に感じているし、興奮している。この伝説のバンドが新しい領域に踏み出すのに一役買うチャンスがあるなんて、とても楽しみだよ」

ジョン・メイヤーはデッド&カンパニーの10月公演に向けて、この3月以来グレイトフル・デッドのメンバーとリハーサルに励んでいる。また、彼は2013年1月の時点で、「Pandora(インターネットラジオ・サービス)」で『ゴー・トゥ・へヴン』に収録された楽曲”Althea”を初めて耳にしてからというもの、グレイトフル・デッドに夢中になっていると米『ローリング・ストーン』誌に明かしていた。

「ノンストップでグレイトフル・デッドばかり聴いてるんだ。俺の言うことをよく聞いてくれよ。グレイトフル・デッドはカムバックを果たす。聴き手の好みに応えて浄化させるためにね」とジョン・メイヤーは語っている。「すべてが加工され、リズムもクォンタイズされ、グリッドにはめられているなかで、軽快な“Tennessee Jed”を聴くと、本当に浄化される気がする。グレイトフル・デッドは時間をかけすぎている時もあるけど、この自由な、表現豊かな精神に触れると、その混じり合った解放性を求めたくなるんだ。彼らのショウに行ってみたいよ。今でも可能だとしたらの話だけどね。でも自分が慣れ親しんだメロディーが足りない気もする。自分がそのシンガーだったらと思うよ。そのハーモニーを奏でられたらいいのに。そして13分から7分に短縮できたらいいんだけどね。今それを試すチャンスが到来したんだ」

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