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アリス・クーパーは、ポール・マッカートニーやデイヴ・グロール、ジョニー・デップといった豪華ゲストが参加したニュー・アルバムの詳細を発表した。

アリス・クーパーとジョニー・デップによって考案された「ハリウッド・ヴァンパイヤーズ」によるアルバムは、スラッシュやブライアン・ジョンソン、ペリー・ファレルを募って、「亡くなってしまった友人やヒーロー」の楽曲をカヴァーするものだという。

アルバムには他にも、ジョー・ウォルシュ、ロビー・クリーガー、ザック・スターキー、キップ・ウィンガーといった面々が参加しており、ジョン・レノン、ザ・ドアーズ、ピンク・フロイド、レッド・ツェッペリン、ザ・フー、ジミ・ヘンドリックス、T. レックス、スモール・フェイセスの楽曲をカヴァーしている。

“The Last Vampire”という楽曲では、1958年の映画『吸血鬼ドラキュラ』で知られるクリストファー・リーによるナレーションが収録されている。クリストファー・リーは今年の6月に亡くなっている。

『NME』に対して、アリス・クーパーは「ハリウッド・ヴァンパイヤーズ」というコンセプトがジョニーデップとどんなところから出てきたのかを語っている。

「俺たちは一緒にバンドをやろうって決めたんだ。亡くなった飲み友達みんなを祝福するようなバンドをね。知っての通り、俺たちの兄貴分たちは、みんな27歳で死んじまった。ジム・モリソン、ザ・ドアーズとは一緒にツアーをやったんだ。ジミ・ヘンドリックスは俺の最高の友達の一人だ。こういう奴らとよく飲んでたんだよ。それで、俺とジョニー・デップは一緒に映画『ダーク・シャドウ』をやってて、ある夜、(ロンドンの)100クラブに行って、単なるバー・バンドをやってみようということになったんだ。化粧もなし、グラムもなし。誰かが“Brown Sugar”って叫んだら、俺たちはそれをやり、(ジェーンズ・アディクションの)“Been Caught Stealing”も、もちろん知ってたからね。それが本当に楽しかったんだ」

「その時、カヴァーを演奏するのが実に楽しくてね、それで言ったんだ。なんで俺たちは、亡くなった飲み友達みんなを祝福するようなアルバムをやってないんだ?ってね。俺たちは名前を挙げていくことから始めたよ。ジョン・レノン、ザ・フーのキース・ムーン、ハリー・ニルソン、T. レックス。そうしたら、リストが素晴らしいものになってさ、そこから曲を選び、最終的にアルバムを作ることになったんだ。だから、これはアリス・クーパーのアルバムじゃないんだ。ハリウッド・ヴァンパイヤーズのアルバムなんだよ」

ポール・マッカートニーの参加についてはアリス・クーパーもスタジオで冷静じゃいられなかったことを認めている。しかし、地に足のついたポールは通常通りに行くよう助けてくれたという。

「分かるだろうけど、ポールはロッカーなんだよ。彼のバンドがいなくてもパブでもどこでも、そこらへんの輩と演奏できちゃうんだよ」とアリス・クーパーは語っている。「彼は本当に演奏するのが好きなんだ。後ろを振り返ったら、『なんてこったビートルズの一人がここにいるよ』って感じだけどさ。でも、彼はビートルズの一人じゃないんだ。彼こそがビートルズなんだ。分かるかい。誰よりも曲を書き、彼が信じるものや、彼がやってきたことを冒涜するようなことは絶対にしなかった。もちろん、彼だって一人の男でしかない。バンドにいる一人の男だから。だから、今は会うと『この吸血鬼め』って言ってやるんだ。そしたら彼も『僕は吸血鬼だよ』って言うんだよね。でも、ジョンこそが吸血鬼だったかな。ジョンは俺たちの間でも夜の男だった。彼とは毎晩飲んでいたからね」

アルバムは9月11日にリリースされる。アルバムのトレイラー映像はトラックリストは以下の通り。

‘The Last Vampire’
‘Raise The Dead’
‘My Generation’
‘Whole Lotta Love’
‘I Got A Line’
‘Five to One/Break On Through’
‘One/Jump Into The Fire’
‘Come And Get It’
‘Jeepster’
‘Cold Turkey’
‘Manic Depression’
‘Itchycoo Park’
‘School’s Out/Another Brick in The Wall Pt 2’
‘Dead Drunk Friends’

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