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ザ・ローリング・ストーンズのキース・リチャーズは、ビートルズの傑作として広く認められている『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』を「駄作」と呼んでいる。

9月に23年ぶりのソロ・アルバム『クロスアイド・ハート』をリリースするキース・リチャーズだが、最近、米『エスクァイア』誌のインタヴューで、60年代半ばのザ・ローリング・ストーンズの人気絶頂期について語っており、その中で、成功がもたらした影響について、自分たちとビートルズの場合を比較している。

「会場一杯の女の子たちが自分に向かって黄色い声を上げてるっていうのは悪くないものだよ」とキース・リチャーズは語っている。「つい1年前なら誰も自分のことなんか見てくれなかった。だけど、今じゃ自分たちのことが話題に上っているわけさ。ビートルズの場合は、ファンの女の子たちがメンバーをすっかり消耗させてしまった。1966年以降ツアーは止めてしまって、その時点でビートルズは終わっていたんだよ。インドまで行ってクソみたいなことをする下地は既に出来上がっていたんだ」

ザ・ローリング・ストーンズの楽曲の方が、ビートルズのものよりも長く愛されているのではという投げかけに対して、キース・リチャーズは次のように答えている。「ビートルズがビートルズとして存在していた当時は、彼らの音楽はすごく良かった。だけど、あの音楽はどこにもルーツがないんだ。ビートルズは調子に乗ってしまったんだと思う。でも、だから何だっていうんだ? もし自分が60年代にビートルズだったら、誰でも調子に乗るに決まってるよ。自分が何を成し遂げようとしてたかなんて忘れてしまうよな」

キース・リチャーズは次のように続けている。「それで『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』を作ることになるわけだけど、世間ではすごいアルバムだとされてるよな。でも、俺は駄作の寄せ集めだと思っていて、(ザ・ローリング・ストーンズの)『サタニック・マジェスティーズ』みたいなもんだよね。ビートルズがあんな酷い代物を作るんだったら、俺たちだってやってやるぜ、っていうね」

キース・リチャーズは最新のソロ・アルバムから“Trouble”のミュージック・ビデオをオンライン上で公開している。“Trouble”は、キース・リチャーズの23年ぶりのソロ・アルバム『クロスアイド・ハート』に収録される。15曲が収録されるアルバムは9月18日にリリースされ、1992年発表の『メイン・オフェンダー』以来の作品となっている。

また、アルバムは昨年12月に亡くなったザ・ローリング・ストーンズのサックス奏者、ボビー・キーズの演奏もフィーチャーされるという。プレス・リリースにはアルバムは「レゲエ、ロック、カントリー、そして、ブルース」から影響を受けたと記されている。

本作についてキース・リチャーズは最近、次のように語っている。「もう一度(ドラマーの)スティーヴ・ジョーダンや(ギタリストの)ワディ・ワクテルと一緒にやって、新しいレコードを作るのは楽しかったよ。何ができ上がるのか、まったく見当もつかないままスタジオに入るのは、本当に興奮したんだ」

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