ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのオリジナルメンバーであるジョン・ケイルは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの代表作『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』をニューヨーク、パリ、リヴァプールで行う3公演で全編演奏することを明らかにしている。
1967年にリリースされたアルバム『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』は、アンディ・ウォーホルのマルチメディア・イベント「エクスプローディング・プラスティック・インエヴィタブル」の期間中に制作されている。アンディ・ウォーホルがデザインしたバナナのアートワークや、”Sunday Morning”、”I’m Waiting For The Man”、”Venus In Furs”、”I’ll Be Your Mirror”、”All Tomorrow’s Parties”等の楽曲で知られ、史上最も後世に影響を与えたアルバムの一つと称されている。
「僕は日頃過去のことに時間を費やさないことが多いんだけどね。そこへタイミング的なものが舞い込んだんだ。『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』が50周年を迎えたぞってね」とジョン・ケイルは語っている。「多くのバンドが証明しているように、ファースト・アルバムをレコーディングすることって究極の夢が実現するようなものなんだ。僕たちは当時、誰もが作るプレイリストにも当てはまらないような挑戦的な歌詞と奇妙な音の世界でもがいていた、無愛想なブランドだった。僕たちは自分たちの観点に凄まじいほど忠実にいて、ルー(・リード)と僕は、当時のロックミュージックであまり開拓されていなかったことに声を上げられる何かを作れるって信じて疑わなかったよ」
「4人の明らかに異質なミュージシャンと怠惰で美しい女王の奇妙な組み合わせは完璧に結びついて、それこそがヴェルヴェット・アンダーグラウンドが意味したかったものだったんだ」
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコは、1966年にルー・リード、ジョン・ケイル、スターリング・タッカー、モーリン・タッカー、ニコという後に伝説となるラインナップで活動している。
イギリスでは来年の5月26日にリヴァプールのドックランズで『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』の全編パフォーマンスが行われる予定となっている。
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