テイラー・スウィフトは、2013年のコンサートの際にバックステージで痴漢行為を行ったとしてラジオDJのデヴィッド・ミュラーを訴えているが、その裁判についての供述が公開されている。
かつてアメリカのラジオ番組でパーソナリティを務めていたデイヴィッド・ミュラーは、2013年6月にコロラド州のコンサートの前に行われたミート・アンド・グリートのイベントで、テイラー・スウィフトのスカートをめくり上げたとして訴えられているが、デイヴィッド・ミュラーはそのためにデンバーのカントリー・ミュージックのラジオ局「KYGO-FM」でのDJの職を失ったとして、テイラー・スウィフトを相手に訴訟を起こしている。
デイヴィッド・ミュラーは2015年9月に不当な訴訟を起こされたとしてテイラー・スウィフトを訴えているが、10月にはテイラー・スウィフトの側から反訴されている。
米『ビルボード』誌は今回、ビデオテープに録画されたこの裁判についてのテイラー・スウィフトによる供述を起こして公開しており、この中でテイラー・スウィフトは問題の出来事について説明している。「私たちが写真を撮るのにポーズをとると、彼は私のドレスをまくし上げて、片方のお尻を触ってきたんです。どんなに私が避けようと動いても、ずっと手がそこにありました」と彼女は主張している。「あれは完全に意図的なものでした。人生でこんなにも確信できることはないってくらいに」
また、テイラー・スウィフトは痴漢行為をされていた時の心境についても振り返っている。「気が触れそうで、苦しくて、これまでに経験したことがないような冒涜を感じたのを覚えています。ミート・アンド・グリートのイベントは、本来は来てくれたみんなに感謝をする機会です。あの日のアリーナというホームにみんなを迎え入れる場だったのです。そうしたおもてなしの気持ちをああいう行為で誰かに侵害されて、完全に愕然としました」
また、裁判官はミート・アンド・グリートの写真を公的な場で公開することを差し控えるよう求めている。テイラー・スウィフトの弁護団は、その写真が公開されてしまえば「中傷的で卑猥な関心のために利用」されてしまうと主張していた。
デイヴィッド・ミュラーは痴漢行為についての申し立てを否定しており、ミート・アンド・グリートでは「適切な形でテイラー・スウィフトの手に触れ」、「いかなる不適切な接触もしていない」としている。さらにデイヴィッド・ミュラーは人違いであると主張し、テイラー・スウィフトの警備がテイラー・スウィフトと写真を撮影する際に「腕を回して尻をつかんだ」と自慢していた同僚と彼を間違えたと主張している。しかし、テイラー・スウィフト側はこれを否定している。
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