レディオヘッドのファンが、最新アルバム『ア・ムーン・シェイプト・プール』のスペシャル・エディションに同梱されているマスター・テープの断片に、アルバム『イン・レインボウズ』のレコーディング・セッションの一部が収録されていたことを発見している。
バンドの9作目のスタジオ・アルバムに当たる『ア・ムーン・シェイプト・プール』は今年の5月にリリースされている。本作のスペシャル・エディションには、ボーナス特典として提供されたレディオヘッドのオリジナル・マスター・テープの一部、1/2インチのレコーディング・テープが含まれている。
「テープは経年劣化し、再生不能になります」レディオヘッドはスペシャル・デラックス・エディションのリリースの際にこのように説明している。「我々は、テープが結局は埋め立てゴミとして片付けられてしまうよりも、細かく切断してスペシャル・エディションの一部にした方が役に立つと考えました。廃れたテクノロジーに新しい生命を。あなたが手にするのは無音のテープかもしれません、色のついた巻頭保護テープかもしれません、コーラス・テープかもしれません……何が出るかは分かりません」
テキサス在住のファンの1人、マット・ブラックウェルはそこに何が収録されているのかを確認するために自身のテープ断片をマスタリング・スタジオに持ち込んだという。当初、レディオヘッドのプロデューサーのナイジェル・ゴドリッチはツイッター上でこの1秒にも満たないテープを“Bodysnatchers”の一部だと答えていた。トム・ヨークもこのナイジェル・ゴドリッチのリプライをリツイートし、それに同意したと思われていた。しかし、その後、米サイト『レディット』のユーザーからの、それが『イン・レインボウズ』収録の “Jigsaw Falling Into Place”であるとの指摘を受けて、ナイジェル・ゴドリッチは次のように投稿している。「僕の間違いだった!それは“Jigsaw(Falling Into Place)”だ。『come back in focus again』という一節の後のフィルだね。以前は携帯電話で聞いて答えたからね……やれやれ」
ファンが自身のテープ断片を再生する動画はこちらから。
@MattBlackwell4 my mistake! It is jigsaw – it's the fill after 'come back in focus again' – was listening on my phone before.. doh.
— nigel godrich (@nigelgod) October 11, 2016
レディオヘッドは来年のグラストンベリー・フェスティバルにヘッドライナーとして出演するという噂について言及している。
6月21日から25日まで開催される2017年のグラストンベリー・フェスティバルだが、レディオヘッドはピラミッド・ステージのヘッドライナーの最有力候補として、ガンズ・アンド・ローゼズ、カサビアン、ザ・ストーン・ローゼズ、ダフト・パンク、レディー・ガガと共にその名が挙がっている。
レディオヘッドのギタリストのエド・オブライエンは最近、BBC6・ミュージックのインタヴューに応じ、来年のグラストンベリー・フェスティバルに出演するかとの問いに対して、次のように答えている。「出たいけどね。グラストンベリー・フェスティバルには毎年行ってるんだ。僕にとってのカーニヴァルなんだ。グラストンベリーでプレーしてくれって、またグラストンベリー・フェスティバルに出演してくれって頼まれたら、まさにマジックだね。グラストンベリーは僕らにとって精神的なホームみたいなものなんだ。フェスティバルの母だし、あんなものは他にないしね。あそこでプレーできたら、最高だね」
さらにエド・オブライエンは、2017年ツアーの候補日程について話し合うことになっているとも明かしたが、まだ何も決まっていないという。
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