ジェイ・Zと彼の以前のレーベル担当者は、ロッカフェラ・レコードのロゴに関して契約不履行と著作権侵害で7百万ドル(約7億円)の訴訟を起こされていたが、その訴訟が取り下げられている。
服飾デザイナーのドウェイン・ウォーカーは1995年にロッカフェラ・レコードのロゴの元となるレコードのアートワークを手掛けたことを主張し、2012年に訴訟を起こしている。
ジェイ・Zと、ロッカフェラ・レコードの共同設立者であるデイモン・ダッシュ、ロッカフェラ・レコードとその親会社であるユニバーサル・ミュージック・グループは、ロゴは社内のアートディレクターによるものだったとして、この主張を否定していた。
また、ドウェイン・ウォーカーはデイモン・ダッシュが過去にロゴのロイヤリティを保証する契約にサインしたことも主張していた。しかし、ロイターによれば、アメリカ地方裁判所判事のアンドリュー・カーターはそうした契約が存在したと証明できる証拠がほとんどないという判決を下したという。
ドウェイン・ウォーカーの他に2人の人物がロゴに関する契約を確認したと証言したが、アンドリュー・カーターは彼らの証言が弱すぎるものとして判決を下している。
アンドリュー・カーターは判決の中で次のように記している。「原告が契約書を作成し、それに彼とデイモン・ダッシュがサインし、1998年にその契約書を紛失したという、原告自身の私利的な証言しか得られませんでした」
また、ドウェイン・ウォーカーがロイヤリティを得る権利があると理解してから、訴訟するまでが3年どころか、5年も経っていたことを長すぎたとも述べている。
しかし、ドウェイン・ウォーカーは今回の判決に対しても控訴する予定だという。彼の弁護士グレゴリー・ベリーは次のように語っている。「ウォーカーさんが1995年にロゴを制作したのです。以前には決して述べていなかったのに、2013年に今回の訴訟に応える形で被告人はロゴを制作したと主張する人物を準備してきました。この裁判が事実に基づいたものと思えますか? 我々はウォーカーさんを信じています」
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