スケプタは、自身がマーキュリー・プライズを獲得したことが家で観ていた若者たちにポジティヴな影響を与えることになればと語っている。
北ロンドン出身のスケプタだが、昨日ロンドンのハマースミス・アポロで開催された授賞式で、本命と見られていたデヴィッド・ボウイの遺作『★(ブラックスター)』や、アノーニ、レディオヘッド、サヴェージズらの作品を抑えて受賞している。
スケプタは、自身の成功で若者にどのような影響を与えたいかを問われ、受賞後『NME』に対して簡潔に「俺は彼らに自分らしくあって欲しいね」と述べている。
トッテナム出身の彼は以下のように続けている。「年寄りたちに静かにしろと言われたり、正しくないと言われたり、キッズたちをただ閉じ込められた人生に適合させるために大人たちがものを言っているだけだってことを理解してくれない時、『でも、違うんだよ。知らないのか? スケプタは俺に感じるままに行動して声をあげればいいって教えてくれたんだ。感じたことを言えるのはワンチャンスなんだからって』とキッズに言ってほしいね」
スケプタは、音楽をやっているか否かに関わらず、若者たちに自らの声をきちんと届けて欲しいと『NME』に語っている。「アートとは表現だからね。俺は繰り返し言うよ。音楽をやっていなくても自分自身を表現するんだ。自分が本当に感じていることを言わないことが後悔として残るんだ。すべてのキッズに言いたいのは、『自由になり、強くなれ。君は正しいから、思うがままにやるんだ』ってことだよ」
スケプタは2003年に『ボーイ・イン・ダ・コーナー』で受賞したディジー・ラスカルに続いて、マーキュリー・ミュージック・プライズを受賞した2番目のグライム・アーティストとなっている。
審査員にはパルプのジャーヴィス・コッカーやラジオ1のDJのアニー・マック、プロデューサーのノーティー・ボーイ、シンガーのジェシー・ウェアらも参加している。
受賞者を発表したジャーヴィス・コッカーはデヴィッド・ボウイも審査員の判断を支持してくれると思うと語っている。
「審査員としてデヴィッド・ボウイがもしハマースミス・アポロを天国からもし見下ろしていたら、スケプタに2016年の賞をを送ってほしがるのではないかと思って、わたしたちは受賞を決めました」と授賞式で彼は語っている。
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