GETTY

Photo: GETTY

海外で9月16日に、日本では9月22日より公開されるロン・ハワード監督によるザ・ビートルズのドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』だが、その1965年のシェイ・スタジアムでのコンサート映像について訴訟を起こされている。

今回の劇場上映ではシェイ・スタジアム公演について30分の新たにリマスターされた映像が上映されることが決定している。

しかし、この映像の権利を求めてシッド・バーンスタイン・プレゼンツ社は、アップルとサバフィルムズ・リミテッドの2社をニューヨーク地裁で提訴している。

シッド・バーンスタインはこの1965年のシェイ・スタジアム公演のプロモーターを務めた人物で、彼の代理人となるシッド・バーンスタイン・プレゼンツ社は、彼らが映像の正当な権利者であると主張している。

シッド・バーンスタイン・プレゼンツ社は今年7月にも、ビートルズ側がコンサートの映像を映画館で上映しようとしていることを受けて、著作権局へ映像のマスターテープの所有権の登録申請を納本された映画のテープを提示して権利を主張したが、所有権の登録申請がマスターテープに直接アクセスできることを意味するわけではないという理由から却下されている。

今回提出された訴状のなかで改めてシッド・バーンスタイン・プレゼンツ社は映像の正当な権利者であることを次のように主張している。「コンサートのプロデューサーであり、このライヴ・パフォーマンスに創造的な貢献を行ったと共に、ビートルズやオープニングアクトのメンバーの雇用者であり、シッド・バーンスタインは、マスターテープに付随する権利の独占的で排他的な権利者として正当に値します」

一方、アップルとサバフィルムズ・リミテッド社は、ブライアン・エプスタイン氏によるNEMSエンタープライズとサリヴァン・プロダクションズ間を仲介し、1965年にシェイ・スタジアムの映像についての権利を得たとされている。

訴状は、シッド・バーンスタイン・プレゼンツ社が唯一の著作者であるのをはじめ、代替案としてビートルズ側もマスターテープの共同著作者とすることを含む、いくつかの和解案を提示している。さらに、無効とされたマスターテープの所有登録申請を有効とし、シェイ・スタジアムのコンサートのこれまでの映像の使用についても、著作権の侵害を裁判所に認めることを求めている。

広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ