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キム・ゴードンは自身の名義では初となるソロ・トラック“Murdered Out”を発表している。

この楽曲はマタドール・レコーズよりリリースされており、チャーリーXCXやスカイ・フェレイラを手掛けたジャスティン・ライセンがプロデュースを手掛けている。キム・ゴードンはプレス・リリースの中で二人の出会いについて「なにげないものだった」と説明している。ジャスティン・ライセンは他のアーティストの作品でキム・ゴードンに歌ってもらうよう説得していたとのことで、“Murdered Out”はその残った音源から生まれたものだという。ドラムではウォーペイントのステラ・モズガワが参加している。

“Murdered Out”はキム・ゴードンが移住したロサンゼルスを描写しており、「スモーク・ガラスに、黒のロゴと黒のホイール、そして、車体も黒のマットのスプレーで塗った車を、過去にローライダー文化のなかで何度か見たことがあったんだけど、そうした車がたくさんあることに気づいたの」と述べている。

“Murdered Out”の音源はこちらから。

キム・ゴードンは楽曲の背景となったアイディアについて次のように続けている。「アメリカの成功の象徴と言える車に対するアウトサイダーの視点からの再言及よね。キラキラと輝き真新しい外見、新しい始まりを表すという考え方、権力を約束するものであること、オープンロードでの自由といったものを拒否する声明なの。『それらのどれにもあてはまりません』って選択肢に投票するような感じね」

「“Murdered Out”は、デザインのトレンドとしてメインストリーム・カルチャーに忍び込んでしまったみたいな感じなのよね。コーヒー・ブランド、アパレルのライン、マニキュアの色。黒を塗り重ねたマットの塗装って、魂を救い出し、解放し、純化させる究極の表現方法でしょ。まるでブラックホールのように、高次元で内側を覗き込み、文化はそれ自身のなかで崩壊していて、反抗的な参加者、つまりはアウトサイダーがいる。まさにそういう感じなのよ」

今年、ソニック・ユースのフロントマンであるキム・ゴードンは、トゥモローズ・チューリップスのアレックス・ノストと共に結成した新バンド、グリッターバストのデビュー・アルバムを3月にリリースしている。

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