M.I.A.は自身の父親が被害妄想に陥っていたことを明かし、その政治的活動によって自身もCIAが彼女を暗殺しようとしていると信じるに至ったと語っている。
『ガーディアン』誌に対して、M.I.A.は今年7月にアメリカ大使館のツイッター・アカウントが、M.I.A.がロンドンのアフロパンク・フェスティバルのラインナップから外れたというツイートをリツイートした出来事に関して論じている。
「もしかしたら彼らがアフロパンク・フェスティバルの出演を取り止められたことに関して気にしているんだとしたら」と彼女は語っている。「被害妄想とは言えないわよね。そういうことなのよ」
記者によれば、M.I.A.は、CIAが自身を暗殺しようとしていると信じ、妄想病が生じることとなったある夏の出来事についても語っている。彼女によると、子供時代、誰かが彼女を肩越しに監視しているかもしれないという手紙を父親が送ってきたという。「最初から父はそんな感じだったの」
さらに彼女は、各国の機密情報を公開するサイト、ウィキリークスとの繋がりについてもコメントしている。元CIA職員であり、告発者のエドワード・スノーデンの経緯についても言及し、彼女の感じていた恐怖は根拠がないわけではないと語っている。「今じゃ風邪みたいに一般的なことだけど、みんな多少は被害妄想の要素を持つべきよ」
また先日、「コンセクエンス・オブ・サウンド」によるインタビューで、自身の最新作『エイム』について政治的なことよりも重要なことがあると語っている。
彼女は自身の作品について「メッセージが主題ではない」とし、彼女が音楽業界で経験してきた人生についてのアルバムだと語っている。「音楽産業においてわたしが行ってきた闘いをみんなインターネットで見てきたわけだけど、わたしにとっては名声や成功というものは居心地のいいものじゃなかったのよ」
M.I.A.は通算5作目となるアルバム『エイム』を9月9日にリリースしている。アルバムにはゼイン・マリクが参加した“Freedun”なども収録されている。
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