トレント・レズナーは、ナイン・インチ・ネイルズの元キーボーディストであるジェームズ・ウーリーが50歳で亡くなった訃報を受けて声明を発表している。
ジェームズ・ウーリーは1991年から1994年までナイン・インチ・ネイルズに在籍し、『ブロークン』、『ザ・ダウンワード・スパイラル』の制作に携わっている。
訃報を受けてトレント・レズナーは、米『ローリング・ストーンズ』誌でに次のように語っている。「ジェームズに関しては本当につらいニュースだよ。ここしばらくは彼に会ったりしてはいなかったけど、いつも彼のことを思っていた。彼は一緒にいて楽しい性格だったし、信頼できるミュージシャンで正真正銘のいい奴だったんだ」
「当時のバンド仲間たちとジェームズの話をしているけど……多くの笑いや愛、悲しみが絶えないよ。遺族には深いお悔やみを申し上げます」
ジェームズ・ウーリーの訃報は、彼の3人の子どもの母親でもある元妻のケイト・ヴァン・ビューレンがフェイスブック上で発表したことにより明らかになった。ケイト・ヴァン・ビューレンはジェームズ・ウーリーの死因については触れていないが、「一家とその愛する人々全員のために祈って欲しくて友達みんなに知って欲しかったの」と綴っている。
ジェームズ・ウーリーは、ナイン・インチ・ネイルズに加入する前に、ナイン・インチ・ネイルズの元ドラマーであるクリス・ブレナも在籍していたシカゴのインダストリアル系バンド、ダイ・ワーザウで演奏をしていた。1991年にジェームズ・ウーリーは、キーボーディストのリー・マースの後任となり、第一回目のロラパルーザで演奏し、その後はアルバム『プリティ・ヘイト・マシーン』のツアー後半に参加している。
ジェームズ・ウーリーは、ナイン・インチ・ネイルズのアルバム『ザ・ダウンワード・スパイラル』に参加しており、“Wish”や“March Of The Pigs”といったシングル曲のビデオにも登場しているにもかかわらず、同アルバムにまったく貢献していないと考えられていた。
1994年にジェームズ・ウーリーは家庭の事情によりナイン・インチ・ネイルズを脱退し、映画『ソウ』のサウンド・コンポーザーでもあるチャーリー・クロウザーが後任となった。
ナイン・インチ・ネイルズを脱退後は自身のバンド、ヴォイドを結成する前に、ジューダス・プリーストのリード・シンガーであるロブ・ハルフォードやマリリン・マンソンのギタリストのジョン5と共に2woで演奏をしていた。ジェームズ・ウーリーは脊椎を痛めていたために、ヴォイドではアルバムを一切リリースしていない。
また、ジェームズ・ウーリーは米TVアニメ『ザ・シンプソンズ』のサウンド・デザインも手がけており、ケイト・ヴァン・ビューレンは「あのオナラの音は本物よ」と冗談を述べている。
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