シーアの行ったイスラエル公演をめぐって、あまりに酷かったと語るファンからチケット代金の70ポンド(約9300円)の返金を求める訴訟が起きている。
テル・アビヴのヤーコン・パークで行われたスタジアム公演で、シーアはたった65分しか演奏せず、そのことが今回の集団訴訟の主な苦情内容となっている。
いつものライヴと同じく、シーアは顔を隠すようなランプシェード型のカーテンとなるカツラをつけ、パフォーマンス中はステージの後方に立っていたという。今回の訴状はこのことがライヴを「冴えない」ものにしたとしている。
また、シーアがライヴ中にテル・アビブやイスラエルのことに言及しなかったことをはじめ、歌声や曲間のトークが「人間味のない」ものであったことに対しても今回の訴状は苦言を呈している。その他、会場の巨大なスクリーンがライブの様子よりも、準備された映像を映していたことで、後方のファンが観づらいままであったことも訴状の要旨となっている。
シーアのツアー・プロモーターであるイラン・エルカヤムはこの訴えに対し、『IQ』誌にて次のように反論している。
「我々はその公演が極めて成功したものであったことを強調できればと思います。パフォーマンスやライヴ制作を大いに楽しんで満足したファンからは何百ものコメントをいただいています。加えて、私どもの知る限り、その訴えがシーア自身に対してのものじゃないことも触れておくべきです」
シーアはアルバム『ディス・イズ・アクティング』のツアー中で、今週末にはV・フェスティヴァルに出演予定となっている。
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