スレイヤーのギタリストであるケリー・キングが、今年のメイヘム・フェスティバルについて、ラインナップが「クソ」なためにチケットが売れていないと示唆していると『ガーディアン』紙が報じている。
スレイヤーは毎年アメリカで開催されるこのツアー型のフェスティバルの今年のヘッドライナーを務めている。これまではマリリン・マンソンやスリップノットといったアクトがヘッドライナーを務めている。
しかし、このところ数週間にわたって、ケリー・キングはこのイベントを繰り返し批判しており、最新のインタヴューでも、このフェスの集客が不調なのは「内容がお粗末だから観客がこのイベントを避けている」からだと不満を爆発させている。
『メタル・インサイダー』の取材に対して、ケリー・キングは次のように語っている。「このツアーが上手くオファーされていなかったのを分かっていたかって? もちろんオファーの拙さについては分かっていた。(スレイヤーとエクソダスのギタリストである)ゲイリー・ホルトが言うには、普通はメインステージ、第2ステージ、第3ステージがあって、さらにしょうもないレコードステージがあるんだ。彼らが今、第2ステージって呼んでいるのは、せいぜい第4ステージ規模の場所で、それで彼らは何で観客が来ないのかなと不思議に思っていたんだそうだ。多分、観客は待ちくたびれて、ここのアーティストは皆、ヨーロッパでツアーしてるかもしれないなと思ったんだろうね。だって、ここでは誰もツアーしてないんだから……。オファー担当のやつはとんでもなく大きな失敗をしたね」
このフェスティバルの主催者は問題に気づいてはいるものの、出演するバンドを非難している。今月上旬、『デトロイト・フリー・プレス』紙に対して、メイヘム・フェスティバルの共同創設者であるケヴィン・ライマンは、「トップクラスのバンドはどれも、ツアーに参加するときにそれなりのレベルの金を要求する。パンク・ロックとは違って、メタルは全体のシーンを前進させるために譲歩するってことを知らない。それがパンク・ロックのやってきたことなのにね。我々はそうやってパンク・ロックを育ててきたんだ。バッド・レリジョンは、彼らはもっとギャラをもらえるところを、全体のシーンを前進させるために少ししかもらわないんだ。だから我々は、彼らが良い(ツアー)パッケージをできるように万全を期すことができる。メタルはそういった配慮を持ってないようだね。私は1980年代からクラブで働いているが、その頃から変わっていないようだ。彼らが気にしているのはいつでも、自分、自分、自分なのさ」と語っている。
スレイヤーは、ジェフ・ハンネマンの死後初となる通算11作目のニュー・アルバム『リペントレス』を9月11日にリリースことを明らかにしている。アルバムは、これまでにスマッシング・パンプキンズ、サウンドガーデン、ブリング・ミー・ザ・ホライズンのアルバムを手掛けてきたテリー・デイトがプロデューサーを務めている。
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