オジー・オズボーンは、ソングライティングの元パートナーであったボブ・デイズリーが起こした訴訟に対し、この訴訟は「嫌がらせと同じだ」として反論している。
ボブ・デイズリーは、オジー・オズボーンと彼の会社であるブリザード・ミュージック・リミテッドに対して、1980年の楽曲“Crazy Train”の印税の不払いとして200万ドル(約2億円)を求める法的手続きを8月9日に起こしている。この楽曲は、オジー・オズボーンの曲としてクレジットされているが、ボブ・デイズリーはギタリストのランディ・ローズと共にこの曲の共同制作者のクレジットを有している。
音楽サイト「ブラバーマウス」によると、オジー・オズボーンは、8月10日、代理人を通じて発表した声明で訴訟に対して反論している。
「過去36年間に亙ってデイズリー氏は、ブリザード・ミュージックから年に2回、印税報告書と小切手を受け取っていました。それは合計で数百万ドルに達し、定期的に現金化されてきました」と声明では述べられている。「デイズリー氏は食い違いがないことを確認する監査法人を何社か使って、長年、ブリザード・ミュージックの会計を監査してきました。彼は以前、イギリスとアメリカで訴訟を起こしており、いずれの場合も敗訴しています」
「私たちは、デイズリー氏が現在引退しているため、この印税が彼の主な収入源であり、そこに熱心になるのは彼の権利だと理解しています。しかし、36年が経って訴訟を起こすのは、嫌がらせと同じです。オズボーン氏の成功に対するデイズリーさんの不健全な個人的執着と憤りが、この36年間で消え去ることを期待したかったのですが、ブリザード・ミュージックとオズボーン氏はそのような訴訟には断固として対抗するつもりです」
ボブ・デイズリーは先頃、次のように主張している。「何年にもわたってボブ・デイズリーには印税が支払われていたが、2014年の会計検査によると、ボブ・デイズリーに印税が分配される前にオジー・オズボーンと彼の会社が不適切な金額を秘密裏に控除しており、曲の商用利用への合意と出版権の下での公正な分配が不当に放置されていたことが明らかになっている」
「オズボーン氏がデイズリー氏と共作した曲から利益を得ている中で、組織的にデイズリーさんの取り分が少額になるように不正をはたらいていたことを会計資料は明らかにしています」とボブ・デイズリーの弁護士であるアラン・ハワードは語っている。「デイズリー氏は共同制作した曲が生む利益の公平な配当を確保するため、こうした行動を起こす他なかったのです」
ボブ・デイズリーは、オジー・オズボーンのアルバム『ダイアリー・オブ・ア・マッドマン』、『月に吠える』、『罪と罰』、『ノー・レスト・フォー・ザ・ウィケッド』と同様、“Crazy Train”収録の『ブリザード・オブ・オズ~血塗られた英雄伝説』の多くの曲で共作している。加えて、彼は『ブリザード・オブ・オズ』と『ダイアリー・オブ・ア・マッドマン』でベーシストとしても参加しており、『ダイアリー・オブ・ア・マッドマン』のレコーディング後、解雇されている。
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