BEN BENTLEY/NME

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今夏のイギリスの音楽フェスティバルで、はしかの感染が拡大していることについて英国政府が警告を発している。

はしかは接触伝染性の高いウイルス感染症で、発疹や熱、寒気といった症状を引き起こし、命にかかわることもある。

6月までの半年で既に234件もの報告があり、昨年の同時期の報告数である54件から大きく増加しているという。

英国公衆衛生庁は現在、音楽フェスティバルやその他の大規模な公共のイベントが「感染症が拡大するには理想的な場所である」ことを警告している。36件ものはしかの報告が、6月と7月のイギリスの音楽フェスティバルでされており、その内16件がグラストンベリー・フェスティバルに関連するものとなっている。

はしかの発症の報告があったフェスティバルとその報告数は以下の通りである。

グラストンベリー・フェスティバル:16件
NASS フェスティバル:7件
トリプリシティ・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル:6件
テュークスベリー・メディーヴァル・フェスティバル:3件
ノズストック:ザ・ヒドゥン・バレー:2件
ノイジリー・フェスティバル:2件
シークレット・ガーデン・パーティー・フェスティバル:1件
ヨービル・ショウ:1件

この報告書は次のように述べている。「今夏、複数のフェスティバルへの参加を計画している若い人々は特にこの警告に注意すべきです。はしかはとりわけ伝染しやすく、人が密接して入り混じるような場所は伝染に理想的な環境なのです」

「最近のいくつかの事例が病院での処置を必要としたことを考えると、麻疹は10代にとっても成人にとってもより過酷なものになりえます。高熱や発疹といった麻疹の症状にいち早く気付くことが大事であるのと同時に、気分がすぐれない場合はフェスティバルに参加しないようにしましょう」

また、フェスティバル後もリストバンドを装着したままにしていることがいかに非衛生的かについて最近の研究が発表している。

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