レッド・ホット・チリ・ペッパーズのギタリストであるジョシュ・クリングホッファーは最新のインタビューで自身のバンドでの立ち位置について語っている。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズは6月17日に2011年発表の『アイム・ウィズ・ユー』以来となる通算11作目となるニュー・アルバム『ザ・ゲッタウェイ』をリリースしており、先月7月24日には第1回に出演したフジロックフェスティバルでヘッドライナーを務めている。
フィンランドのラジオ局「ラジオ・ロック」のインタヴューを受けたジョシュ・クリングホッファーはバンドに新たに加入したことの難しさを語っている。
「今回のアルバムで再び僕に去来したのはさ、今まで感じたことのない違ったことをやろうとしてるってことでね、すごく妙な感じででダイナミックだったんだけど、フリーが曲を書いたりすると、それはやっぱりフリーだし、彼は30年間このバンドに在籍してるからね。俺もこのバンドに在籍してるし、在籍してる以上は曲を書くことが当たり前に求められるんだけど、どうしても俺の書く曲がこのバンドに合ってるのかどうかが分からなくなるんだよね」
「曲を書いたり、何か持ち込んでみんなに披露するときももちろんあるけど、そういう時はいつも、何人かは僕の書いたものにどう反応したら良いのか分からなくなるんじゃないかって思ってしまって、そこからはもう連鎖的に僕自身がこのバンドに見合うだけの働きをしているのかどうか分からなくなるんだ」
「フリーでもアンソニーでもそうけど、彼らが何か書くとそれはやっぱりこのバンドそのものなんだ。彼ら自身がこのバンドだからね。でも、僕はいろんな曲を書きすぎて迷子になってしまう時があるんだよ。『本当にこれってバンドにとっていいことなのか?』『彼らに披露するべきじゃなかったか?』『彼が僕の書いたものを気に入ってくれてるかも分からない、それも単純にイマイチな曲だからなのか、彼らにとってそれは異質だからなのか?』『そのまま俺が持ち込んだ曲を続けるべきなのか? あるいはもう捨てちまった方がいいのか?』、そういう混乱がいつもあったんだ」
「このアルバムを作り上げていくのがあまりにも辛くて、どっかを適当にほっつき歩きながら、俺は対等なメンバーじゃないのかもなって考えたりしたんだ。けど、それって向こうがどうこうってものじゃなくて、何か起きることに対して自分自身がどれだけ関われるかっていう自分の感じ方次第なんだよね」
ジョシュ・クリングホッファーは先日、チリの新聞『ラ・テルセーロ』にジョン・フルシアンテとの比較について語っている。
「僕にとっては大変なことではなかったんだ。これまでも言ってきた通り、バンドに入った時から、バンドメイトはすごく歓迎してくれて、音楽に対する僕のサウンドや意見、僕のやること、そうしたすべてにすごくオープンだったんだ。そのことに対しては感謝しきれることはないだろうね。でも、他の人が考えていることについては、僕はそれをコントロールできないからね。僕とジョン・フルシアンテを常に比較する人がいることは知ってるよ。でも、それって馬鹿げてるよね。だって、僕は彼じゃないんだからさ」
彼は次のように続けている。「僕はジョンと同じやり方でギタリストになったわけじゃないんだ。ジョンは若い頃から非常に繊細にギターを勉強してきた。彼は途轍もないギタリストになって、特にギターに集中したわけだよね。僕は違うんだ。僕はドラマーで、ギターを手に取ったのはドラムをこれ以上やりたくなくなってからだった。そんなにインターネットとかは見ないけど、この件についてはたくさんの議論があるのを知ってるよ。音楽について話すほど、みんなの興味があるのは素晴らしいことだよね。でも、僕としてはそこからは離れていようと思うんだ」
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