ニルヴァーナの名作『ネヴァーマインド』を手掛けたプロデューサーであるブッチ・ヴィグはデイブ・グロールに賛辞を送っている。
ガービッジのドラマーでもあるブッチ・ヴィグはサイト「アルティメット・ギター」の『ネヴァーマインド』に関する取材で、どれほどデイヴ・グロールがアルバムのサウンドに影響を与えてるかを強調している。
「ニルヴァーナはとんでもなくタイトなバンドだったんだ」と彼は振り返っている。「世間一般に浸透しているニルヴァーナのイメージとは逆で、彼らは怠け者なんかじゃなかった。最高のレコードを作りたがっていたし、そのためにも『ネヴァーマインド』のレコーディングに入る直前の半年間は1日も休まずにバンドでの練習に励んだことをデイブは教えてくれたんだ。そのおかげで『ネヴァーマインド』のほぼすべての曲が2〜3テイクで録れたんだよ」
「デイヴ・グロールは最高のドラマーさ」と彼は続けている。「ノース・ハリウッドでのプリプロの初日、カートはめちゃくちゃ大きな音のメサ・ブギーを使ってて、クリス(・ノヴォゼリック)はアンペグのSVTベース・アンプを使ってて、両方死ぬほど音がデカかったんだ」
「俺は部屋の中をウロウロしながら『なんて素晴らしい音なんだ』って言ってたんだけどさ。デイヴは本当に素晴らしいミュージシャンだったよ。本当にそうでね。みんな『僕にどうやってあの音を録ったんだ?』と訊くけど、その90%はデイヴ・グロール……彼の演奏方法によるものだと思う、とんでもなくパワフルなんだ」
先日、ブッチ・ヴィグは亡くなったビートルズのプロデューサーであるジョージ・マーティンが『ネヴァーマインド』に影響を与えたかを説明している。
「自分が仕事をしたどれだけの数のバンドに、ジョージ・マーティンのプロデュース技術を持ち出したか言うことはできないね」
「『ネヴァーマインド』のレコーディングの時に、僕はカート・コバーンにヴォーカルの重ね録りをしてほしかったんだ。でも、彼はやりたがらなくてね。だって、あまりにウソっぽい感じのサウンドになると思ってたからね。それで、僕が『そう。ジョン・レノンもヴォーカルの重ね録りをしてるんだよ』と言ったんだ。言ったら、すぐにカートは『OK』と言ってくれたんだ。彼はその後、すべてのヴォーカルで重ね録りをしっかりやってくれたんだよ」
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