パラモアのヘイリー・ウィリアムスはロック・ミュージックの世界で女性ミュージシャンの認知が変わってきていることについて語り、「素晴らしいことだ」と心境を明かしている。
パラモアのフロントウーマンである彼女だが、ここ10年、そのジャンルを牽引する一人となっており、その存在は依然として男性支配的なロック・シーンに対して立ち向かう存在となっていた。
『ザ・ロック・サウンド』のインタヴューで、ヘイリー・ウィリアムスはそのジャンルにおいて明らかな影響を認めることができるとし、特に他のミュージシャンが成功を享受するという点において道を開いたことについて語っている。
パリスのリンゼイ・ガナルフセンとトゥナイト・アライヴのジェナ・マックドーガルが一緒にツアーを行っているのを見て、どんな思うかと訊かれて、彼女は「素晴らしいことだ」と語っている。
「そうした人々が同時に盛り上がってきているのはすごいことだわ」とヘイリー・ウィリアムスは語っている。「多くの女性たちが成功していて、素晴らしいアートを作り、認知を得ているわけで、それってまさしく相応しいことよね。パラモアで書いた曲以外についてわたしの負うべきものがあるとは思いたくないけど、もしわたしがやってきたことが、そうした人々のインスピーレーションや信念を引き出しているのだとしたら、素晴らしいことだわ」
「それ以上に素晴らしいのは、リンゼイやジェナに憧れる更に若い世代が生まれてくることよね。わたしがバンドを始めた時は、男性からのインスピレーションを受けなければならなかった。だって、そこでしっかりとやってる女性がいなかったからね。わたしは男性のミュージシャンを見て、彼らに憧れなければならなかったの。それで『彼らがやってるようにできると思う』って思ったのよ。でも、彼らと結びついていくには自分の道を探さなければならなかったわ」
「今後は多くの若い女性がすぐに繋がりを持てるようになるでしょ。そして、そうやってインスピレーションを受けることっていうのは健全なことにしかなり得ないと思うわ」
グウェン・ステファニーやシャーリー・マンソンが10代に与えたのと同じような影響を与えたことについては次のようにコメントしている。
「ノー・ダウトやガービッジを昔、観た時、強い信頼できる女性がフロントにいるバンドなんだと思ったのを覚えてるわ。そして、学校で会う誰よりも共通の部分を感じたの。ああした人を見て、『わたしにもできる。わたしの中にもああした部分があるわ』と思ったのよ」
「同じような影響を与えられたのなら、すごいことね。だって、女性のヴォーカリストや女性のメンバーをほとんど見ない時期もあったわけだから。そんなの馬鹿げてるわよね。でも、大きな視点で見れば、女性のロック・ミュージシャンの広がりってまだまだ新しいことだと思うの。つい数年前までは、ロック・バンドのステージに立つ女性ミュージシャンのイメージって、ある種物珍しいものであったわけだから」
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