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スリップノットは現地時間8月2日にノースカロライナ州で公演を行うのに先立って、反LGBT法への声明を発表している。

ノースカロライナ州の新しい法案では、人々に生まれた時の性別と一致したトイレを使用することを求めており、トランスジェンダーの人々に対して差別的だと見なされている。さらにこの法案は、地方自治体が差別に関する法令を通過させる力にも影響を及ぼすとも見られている。

ブルース・スプリングスティーン、リンゴ・スター、パール・ジャムといったアーティストはこの法案の成立を受けて、ノースカロライナ州での公演をキャンセルしているほか、マムフォード・アンド・サンズは同州での公演の収益を、現地のLGBT団体に寄付している。

スリップノットはノースカロライナ州シャーロットのPNCミュージック・パビリオンで公演を行うにあたって、この法律に対する自身の考えをフェイスブックで表明している。

https://www.facebook.com/notes/slipknot/a-message-from-slipknot/10158029371315206

全文訳は以下の通り。

「このツアーを始めた時、ノースカロライナ州でライヴをやることに少し不安を感じてたんだ。というのも、HB2と呼ばれている法律が最近通過したからね。この法律はLGBTQの人々の権利を止めてしまうものであり、この州の都市では労働者階級の人々に日々の生活の賃金を渡さないようにするものなんだ。あなたが誰であろうと、この国や我々のメタル・コミュニティのなかであなたが何を信じていようと、俺たちはすべての人々に必要とする平等な機会が与えられるべきだと信じているんだ。今回の法律はそうした価値観に真っ向から抵触するものなんだよ。

あなたが誰であろうと、あなたが誰を愛していようとも、俺たちは自宅や自分の住む地域で憎悪に直面するようなことがあってはならないと思ってるんだ。ノースカロライナ州の俺たちのファンはふさわしいと思ったので、公演はキャンセルしないことに決めたよ。俺たちはどこで小便するかなんて気にしないよ。ただ、ちゃんと流してくれよな。すごくシンプルなことなんだ、本当に。

俺たちはこの忌まわしい法案との闘いを牽引しているLGBTQの支援団体である『イークアリティ・ノースカロライナ』とパートナーを組むことに決めたんだ。ライヴ会場ではどうやったら参加できるかイークアリティ・ノースカロライナの人と話すことができるし、ノースカロライナ州で投票するための登録の仕方についても教えてくれる。もう一度ここに戻ってきた時、こんなことを話さなくていいようにするための方法なんだよ。俺たちはノースカロライナに行って、俺たちのファンに、こんな法案は廃止しなきゃいけないという変化を起こせるということ、そして、すべての人々が歓迎され、違いに価値を置く場所に戻せるってことを示したいんだ」

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