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北朝鮮が、国内で禁止している楽曲を見つけ出すのために、各家庭の戸別調査を行っていると伝えられている。

正式国名を朝鮮民主主義人民共和国とする北朝鮮では、今回の捜査に先立って、国外からの影響を憂慮して、国民に対してあらゆる外国楽曲の視聴および所有を禁止する命令が出されている。

今回、韓国を拠点とした広報活動を行っている『デイリーNK』のオンライン・ニュースが伝えたところによると、北朝鮮の最高指導者である金正恩より、人民班の住民組織(町組)に、担当地域内の家庭ごとに外国曲の所持調査を行うよう発令されたとのことだ。

「国内宣伝活動部門が、人民班のリーダーに、国民の家庭からカセットやCDなどを没収し、外国曲を所有しているかどうかを綿密にチェックさせている。一曲でも禁止されている曲が見つかった場合には、没収物はすべて焼却処分されている」と『デイリーNK』は続けている。

この捜査によって、「住民と政府組織との間に衝突が起こって」おり、「この捜査に不満を唱え、地域の宣伝活動部へ詰めかけた女性たちの持ち物がすべて、問答無用で焼却された」と、伝えられている。

朝鮮労働党の宣伝動員部は、禁止曲のリストをさらに増やしているとのことだ。

北朝鮮に関しては、スロベニアのグループが、外国のバンドとしては初めて、北朝鮮で公演を行う予定であると7月の初めに報じられている。

ライバッハというこのグループは、8月に北朝鮮の首都、平壌で2回のコンサートを開催する予定となっている。『BBCニュース』によれば、このグループが国粋主義的なイメージ利用に関して非難を受けている一方で、彼らの着用する軍服は、北朝鮮の全体主義(統制主義)への批判と取る世論もあるという。

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