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マドンナが、ストリーミング・サービスのタイダルについてAP通信のインタヴューで語っている。

タイダルは、ジェイ・Zやアーケイド・ファイア、カニエ・ウェスト、クリス・マーティン、ダフト・パンク、そしてマドンナ等のトップアーティストが共同オーナーとなり、今年3月にローンチされたが、アップル・ミュージックの参入を受け、最近その存在感が低下している。

さらに、暫定的にCEOを務めていたピーター・トンスタッドが1カ月ほど前に、わずか2カ月で退社するなど、組織内にも課題が多いようだ。

しかしマドンナは、このサービスにはまだまだ成長の余地が残されていることを確信しているとして、再度このプロジェクトの背後にある信念を主張した。

「みんなに知っておいて欲しいことは、私たちがタイダルを作ったのではないということ。私たちがまとめ上げたのではないし、私たちは一文無しでお金が欲しいからといった理由で協力しているわけじゃないの。他のアーティストをサポートしたいというのが私たちの考えで、これが私たちのハートであり、仕事であるということをみんなにわかって欲しい。このことはきちんと認識して欲しいし、私たちは他のアーティストにチャンスをあげたいのよ」

「多くの人を惹きつけるような、ユニークで素晴らしいものを作りたいと願っているわ」とマドンナは語っている。「私たちは今、あらゆる物を無料で手に入れることが期待される世界に生きているけれど、家を無料ではもらえないわよね。建ててもらうために誰かにお金を払わなくちゃ」

タイダルは最近、アメリカで学生料金を導入したり、2人目以降のメンバーが半額の料金で利用できるファミリープランを取り入れたりするなどのサービスを展開している。

またタイダルは、アーティストのオーナーシップと独自のコンテンツに力を入れており、これまでにビヨンセやリル・ウェイン、リアーナの楽曲を先行リリースしているほか、ジャック・ホワイトがセミリタイアに入る直前のショウの配信も行っている。

競争が激化し始めた市場で、タイダルは多くの競合よりも高い料金設定を維持しているが、まだ多くの有名アーティストによるサービス開始時のようなインパクトを生み出すことはできていない。

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