スティングは3年ぶりとなる新作でプリンスを追悼する楽曲をレコーディングしたという。
スティングは現在、新作『フィフティセヴンス&ナインス』を完成させようとしているところで、同作にはプリンスが亡くなった週について書かれた“50,000”という楽曲が収録されているという。
スティングは米『ローリング・ストーン』誌にこの曲について次のように語っている。「死の必然性が頭をもたげてくるようになったんだ。特にこの歳になるとね。僕は64歳だからね。この曲は、僕らの文化における象徴的な存在が一人でも亡くなると、僕ら全員がどれだけショックを受けるかについて語っているんだ。プリンス、デヴィッド・ボウイ、グレン・フライ、レミー、彼らはある意味、僕らにとっては神だからね。だから、ああいった人々が亡くなると、僕らは自身の永続性に疑問を投げかけなければならなくなる。僕でさえね、ロックスターとして疑問を投げかけるんだ。思い上がってもそれは最終的に何も意味しないということを悟るのは物悲しいものだよね」
新作のタイトルはアルバムのレコーディングを行っていたニューヨークの交差点にちなんでいるという。アルバムはスティングの新しいマネージャーであるマーティン・キールスツェンバウムがプロデュースしている。
スティングは1999年発表のアルバム『ブラン・ニュー・デイ』以降、ポリスで2年間活動し、ブロードウェイ・ミュージカル「ザ・ラスト・シップ」の楽曲を書いた他は、リュート音楽やクラシック、クリスマス・ソングを手掛けている。
新作にはヨーロッパへの移民について歌った“Inshallah”や、気候変動について歌った“One Fine Day”といった楽曲も収録される。スティングは次のように語っている。「移民の最大の原動力は気候変動になると思うね。多くの人々が安全な場所を求めるようになる。イギリスのEU離脱については訳もなく、いまだにちょっと落ち込んでるんだ。少なくともEUは気候変動に取り組んできたからね」
アルバムは今年中にリリースされる見込みで、テックスメックス・バンドのザ・ラスト・バンドレロスよりジェリー・フェンテスとディエゴ・ナヴァイラが、スティングのライヴ・バンドよりドラマーのヴィニー・カリウタとギタリストのドミニク・ミラーがゲスト参加している。
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