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レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフロントマンであるアンソニー・キーディスは、自身の心の闇について、ジョン・フルシアンテとの象徴的なエピソードを明かしている。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズは6月17日に2011年発表の『アイム・ウィズ・ユー』以来となる通算11作目となるニュー・アルバム『ザ・ゲッタウェイ』をリリースしている。アルバムはデンジャー・マウスがプロデューサーを務めており、レディオヘッドの諸作で知られるナイジェル・ゴッドリッチがミックスを手がけている。

アルゼンチンのテレビ番組「ラ・ヴィオラ」のインタヴューに答えたアンソニー・キーディスは、自身の心の闇をめぐるジョン・フルシアンテとのやりとりを明かしている。

「闇っていうのは美しいものなんだ。だって、光を探すことを可能にしてくれるわけだからね。10年ぐらい前なんだけど、東インドの方法を使って、俺から心の闇を取り除こうとした女性と会ってたんだ。俺の額に熱いオイルをかけるっていうものなんだけどさ。友達全員のなかでもジョン・フルシアンテがそれに気づいてね。『アンソニー! ダメだよ。心の闇を取り除いちゃ。クリエイティヴィティのためには必要なんだよ』って感じでさ。俺も『ジョンが正しいかもしれない』と思ったんだよね」

「だから、心の闇を感じる時、僕らの内側にある真っ暗な場所を感じる時も心配しなくていいんだ。理由があって持っているものであり、僕らのバランスの一部なんだよ。恋愛関係だろうが、自分自身について感じることであろうが、それがなんにせよ、闘う必要はないんだ。自分のためにはたらくようにすることができるんだよ」

同じインタヴューのなかでアンソニー・キーディスはジョン・フルシアンテとの曲作りがどのようなものであったのかも明かしている。

「ジョンは俺だけでなく、多くの人にとってとても特別な存在だよね。そして、ジョンとの音楽を通しての経験は最も素晴らしいものの1つだし、一緒に音楽を作るにあたって最もやりやすい人でもある。ジョンと俺が床に座り、俺が紙を取り出して『ほら、歌詞を書いたんだ』と言ったとしたら、彼はその歌詞を見せてよと言い、それを読んで、やってみようと言うんだ。彼が音を奏で始めると、俺は歌い始めてね。そして『こんな感じで演奏できる?』と言うと、彼は『よし、やってみよう』と言ってさ。そうやって1曲できるんだ。一緒に楽曲を作るのに、こんなにも楽な人は今まで出会ったことがないよ。そして出来上がる曲はとても良いものなんだ」

「『今日はとても悲しい気持ちなんだ』と彼に電話をしたら、『今すぐ来なよ、曲を書こうよ』ってなるんだ。そして、俺は悲しい気持ちを抱いたままジョンのところに行ってね。『座って。ノートを用意したら、今の気持ちを書き始めてよ』ってね。こうしてまた1曲できるんだ」

「彼がいなくて寂しく思うけど、別々の人生を歩んでいることは受け入れなければならないよね。でも、やっぱり寂しいな」

インタヴューの模様はこちらから。

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